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子どもが「趣味」を英語で語れない理由、知っていますか?

〜「hobby」って何だろう?〜「あなたの趣味について英語で書いてみましょう」そんな課題を出すと、こんな答えがよく返ってきます。「水泳です。健康にいいからです。」「絵を描くことです。成績がよくなるからです。」うーん…たしかに一見正しいように思えますよね。でも実は、「健康にいい」「成績が上がる」だけでは、英語で言うところのhobbyとはちょっと違うのです。Hobbyとは「好きでやっていること」hobbyは、ただ「役に立つこと」ではありません。英語でhobbyと言うとき、それは自分の意思で(誰に言われたわけでもなく)楽しくて(やると気持ちが満たされて)時間をかけてもやりたいと思えることそんな「自分の中から湧き上がる活動」を指します。Hobby に必要な3大要素要素内容備考① 自発性(voluntary)自分の意思でやっている義務ではない、強制ではない② 楽しさ(enjoyment)やっていて楽しい、心が満たされる苦しさだけの活動は趣味とは言わない③ 継続性(sustained interest)続けたいと思える一時的な勉強や義務ではなく、時間をかけたいと思うもの「それはなぜ趣味(hobby...
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「自然に覚える」だけでは文法は身につかない

〜多読・リスニング・スピーキングだけでは不十分な理由〜今日、アメリカ在住のリスニング指導の先生と話をする機会がありました。その中で改めて確信したことがあります。それは、「文法は自然に習得できない」という事実です。英語圏でも、日本と同じです。子どもたちは、ただ聞いて話しているだけで文法を完璧に身につけるわけではありません。学校で何度も「書く」機会を与えられ、テストで間違いを指摘され先生や周りの人から訂正され発表やエッセイで自分の表現をブラッシュアップしていくこうした「フィードバックを受ける過程」を何度も繰り返す中で、文法が自然と自分のものになっていくのです。日本語でも同じですよね。私たちは「これは上二段活用だ」などと意識して日本語を使っているわけではありません。しかし、小学校の作文や漢字テストなどで何度も書き直し、フィードバックを受ける中で自然と「正しい形」に整えられていきます。つまり、自然に使うだけでは不十分で、意図的な訂正と書き直しの経験が不可欠なのです。「自然に覚えた」人ほど陥りやすい文法の弱点最近、特に感じるのは、多読やリスニング中心で英語に親しんできた学習者ほど、独特の文法ミス...
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英作文を添削して感じること:英語力だけではダメ!

「きれいな英語」では伝わらない理由英作文を添削していると、毎回改めて痛感することがあります。それは、普段から意見を表現する習慣がない生徒ほど、英語が表面的になりやすいということです。彼らの英語は、一見するととてもきれいです。難しい単語を使いこなし、文法もそこそこ正確。しかし、読み進めると、中身が驚くほど薄いことに気づきます。ビッグワードは並んでいる。でも「格好良い英語」では届かない例えば、「自分の趣味がなぜ大切か」というライティング課題を出すと、よく見かけるのが以下のような表現です。健康に良い →good for health将来に役立つ →useful for the future環境に良い →good for the environment種類が多い →it comes in many types確かに、こうしたビッグワードは聞こえが良く、英語としてもきれいです。しかし、そこに具体的な説明や個人的な結びつきがなければ、文章は空虚に映ります。たとえば、どのように健康に良いのか?将来どんなふうに役立つのか?具体的にどんな種類があるのか?こうした問いに答える具体性がなければ、英語圏では「...
YL0.1-0.5

YL0.5 Kitty and Dragon(多読アプリepicから)

『Kitty and Dragon』は、子ども向けオンライン図書館 Epic! にある本のシリーズです。アプリの中にある話ですが、書籍も出版されているようです。Kitty and Dragon題名: Kitty and Dragon著者: Meika Hashimotoイラスト: Gillian Reid出版社: epicYL: 0.5語数: 396概要静かな寝床を探し求めるキティはいろいろな場所を探しますが、どこも騒がしくて落ち着きません。やっと見つけた静かな場所は、なんとドラゴンの住処だったのです!でもキティは怖がることなく、ドラゴンと仲良くなり、一緒に暮らし始めます。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||,e.appendChild(d))})(window,document,"script","//dn.msmstatic.com/site/cardlink/b...
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25年度第1回英語検定試験結果を載せました

今年から英検は英検準2級プラスが設置されました!第1回目合格結果英検2級4名:高3(2名)、高1、中3今回の英検合格で多読の大切さを改めて実感しました。多読の時間を見つけて毎日実行することは難しいときもあったけど、今回の英検合格により、これからも自分のために多読時間をみつけて実行し続けるモチベにもなりました!とにかく真面目に課題もやってくるし、多読も本当にコツコツと積み重ねているなあ、といつも感心しています。そのインプット多さのおかげで運用英語のレベルもかなり高く、英語への意欲を感じます。余裕の合格でしたね。おめでとうございます。久しぶりの英検でしたが無事に合格でき良かったです日々の多読、動画、スピーキングの積み重ねの効果がジワジワと出てきた感じがしますLINE内のログで報告するシステムがあるのも、コツコツとペースを崩さず活動を続けられるポイントだと思います1人では無理です2次試験の前には、何度もAkiに練習していただいたので、緊張しないでいつも通りできましたありがとうございますこれからも、多読の力を信じて頑張ります2級は中学時代にとっくに受かっているので心配はしていなかったですが、そ...
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小人たちのひとこと英語メッセージ:心がほっとする小さな魔法

Tiny Gnome Notes: A Little Magic for Your Dayこの頃、AIで作った小人たちの画像に、ほんの一言の英語メッセージを添えてSNSに投稿しています。ふと目にした人が、「あ、なんだかホッとしたな」と思えるような、そんなメッセージを届けたくて始めました。街から離れると、自分に近づける。英語は学ぶものでもありながら、ふとした瞬間に気持ちを届けてくれるものでもあると感じています。難しい文法でもなく、長いセリフでもなく、ただの一言。それだけで、誰かの一日に小さな光を届けられるかもしれない。そんな気持ちで言葉を選んでいます。画像はMidjourneyというAIツールで作っています。「森の中の小人たち」「本を読む小人」「瓶の船で旅する小人」など、想像の世界に遊びながら、心の中の風景を形にしています。もしよかったら、あなたもふとした瞬間に、小人たちのささやきをのぞいてみてください。そして、その一言が、あなたの今日をほんの少しでも優しくしてくれたら嬉しいです。春はノックしない。そっとやってくるhome
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25年度5-6月(May&June)の予定&お知らせ

お知らせ教室の改装を計画しておりますので予定が変更になります「多聴&多鑑」マラソン6月16日(月)ー7月13日(日)「多聴&多鑑」マラソン多鑑のための動画はこちら「分」で競います。50秒以上は繰り上げ、49秒以下は切り捨てで行います。英検5級トレーニング(zoom)*6月19日(木) 19:30 - 20:15内容:英検5級を扱ったトレーニングです対象:5級受験者/4-5級取得者/次回受験を考えている方お申し込みは個人ラインへお願いします。英検準2級プラス2次試験 勉強会2次試験のパッセージ(音読原稿)勉強会のお知らせ*6月21日(土) 20:00 - 20:45 (延長最大21:00まで)*対象者:準2プラスを受けた方、または、次回受ける方。zoomで行いますお申し込みは講師に直接ラインをしてください(生徒さんからお願いします)小学生 読み聞かせ会(zoom)6月25日(水)17:20 - 17:50epicから絵本を選んで読み聞かせをしますお申し込みは講師に直接ラインをしてください小学3-4年生クラス補講(zoom)6月25日(水)18:00 - 18:40(最大延長18:50)お...
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Boys will be boys ー willの用法

ホワイトハウス報道官の発言から学ぶ英語表現2025年4月、実業家イーロン・マスク氏とトランプ政権の元上級顧問ピーター・ナバロ氏の間で起きたSNS上の言い争いが、アメリカ国内で注目を集めました。これに対して、ホワイトハウス報道官のカロライン・レヴィット氏が次のようにコメントしました:“Boys will be boys and we will let their public sparring continue.”「男の子はそういうものですからね。彼らの公の口論はそのまま続けさせましょう。」参考記事この一文、ただの軽口と思うかもしれませんが、実は英語文化の中ではよく使われる比喩表現が隠れています。Boys will be boys直訳すると「男の子は男の子であるだろう」ですが、実はここで使われている “will” は未来を表す「〜だろう」ではありません。この記事では、この“will”が持つ「習性」や「傾向」という意味について解説します。will は未来だけじゃない!多くの英語学習者が、「will=未来」と覚えていますが、実は "will" には次のような使い方があります:未来のことを言う...
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a sack of bricks:レンガ袋よりバカ??

イーロン・マスクの辛辣すぎる比喩から学ぶ英語表現2025年4月8日、実業家イーロン・マスク氏がX(旧Twitter)上で、トランプ政権の元上級顧問ピーター・ナバロ氏に対して放った言葉が話題となりました。その発言とは――「He’s dumber than a sack of bricks.」(訳:あいつはレンガ袋よりバカだ)この表現、ただの悪口…と思うなかれ。実は、英語圏ではある程度知られた比喩表現で、学習者にとっても興味深い表現なのです。a sack of bricksとは?直訳すると「レンガの袋」。もちろんレンガには知性などありません。この言い回しでは、「知性がないもの」と比べて相手を侮辱しているわけです。He’s dumber than a sack of bricks.→ 「レンガ袋よりもバカだ」このように使われる「a sack of bricks」は、決して一般的な日常表現ではありませんが、ユーモラスかつ皮肉を込めた表現として時々使われます。類似の英語表現もチェック!英語には「頭が悪い」ことを表す比喩がたくさんあります。その中でもよく使われるのが次のようなもの:dumb as ...
YL1(1.0-1.9)

YL1.0 – Early Reader シリーズ

Albert and the Garden of Doom題名: Albert and the Garden of Doom著者: Phil Earleイラスト: Jamie Littler出版社: Orion Children's BooksYL: 1.0-1.2語数: 1,380概要アルバートはサッカーが大好きな少年です。彼は毎日、自宅の庭でサッカーを楽しんでいますが、隣の「恐怖の庭(Garden of Doom)」にボールを蹴り込んでしまうことがよくあります。その庭にはミスター・クリーキーという謎めいた老人が住んでおり、アルバートは彼を恐れてボールを取りに行けません。ある日、友達のエロールの大切なボールをその庭に蹴り込んでしまったアルバートは、勇気を振り絞ってボールを取りに行く決心をします。彼はミスター・クリーキーが宝石泥棒や魔法使い、あるいは秘密諜報員かもしれないと想像を膨らませながら、真実を確かめるために行動を起こします。この物語は、恐怖を乗り越える勇気と、他人を理解しようとする心の大切さを描いています。ユーモアと冒険が詰まったストーリーは、若い読者にとって魅力的な読み物とな...