英語

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NHK 基礎英語レベル2を聞いてびっくりしました!

基礎英語に I stan them hard. が登場!?中学生が任意でNHKのディクテーションの宿題をしてきてくれるので、私も一緒に聞いています。NHK基礎英語2(9月8日の放送)を聞いていたら、思わず耳を疑いました。出てきたのはなんと――"I stan them hard."「stan」ってあの「推し」の意味で使われるネットスラングです!中学基礎レベルのテキストに、こんなリアルな英語が出てくるとは驚きでした。I stan them hard. の意味stan はもともと stalker fan が語源(Eminemの曲「Stan」から広まった)ですが、今は 「激推しする」とか「めっちゃ応援してる」 という意味で、SNSや若者の会話でよく使われます。例:I stan BTS.→ 「BTSをめっちゃ推してる」Do you stan this group too?→ 「あなたもこのグループ推してる?」メモエミネムは2000年に「Stan」という曲を出しました。その歌では“Stan”というファンがエミネムに手紙を書き続け、かなりファン活動が行き過ぎた状態になります。この曲の強い感情やファン...
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プリンツ賞(Michael L. Printz Award)とは?

プリンツ賞(Michael L. Printz Award)(ヤングアダルト文学の最高峰を讃える賞)歴史プリンツ賞(Michael L. Printz Award)は、2000年に創設された比較的新しい文学賞です。授与するのはアメリカ図書館協会(ALA)の青少年図書館サービス部門(YALSA: Young Adult Library Services Association)。この賞の名前は、カンザス州トピカの高校図書館司書であり、ヤングアダルト文学の普及に尽力したマイケル・L・プリンツ(Michael L. Printz)にちなんでいます。彼は生前、生徒に質の高い本を届けることに情熱を注ぎ、その精神が賞の理念に引き継がれています。目的と意義ヤングアダルト文学の地位向上児童文学のニューベリー賞や、絵本のコールデコット賞に比べ、ティーン世代(12〜18歳)を対象とした文学は長らく「評価の空白地帯」でした。プリンツ賞はその空白を埋め、YA文学を正当に評価する場を提供しました。ジャンルを超えた評価受賞対象は現代小説、歴史小説、ファンタジー、SF、グラフィックノベルなど幅広いジャンル。文学的完...
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英語でよくまちがえる! every day と everyday

間違いやすい単語生徒のライティングを添削していると間違いのトップに来るほど間違えやすいもののひとつがeveryday (2語)とeveryday(1語)です。「毎日」と言いたいとき、ついeverydayと書いてしまって❌になることはありませんか。なぜ間違える?実は、これにはちゃんと理由があります。発音が同じだから どちらも /ˈev.ri.deɪ/ と読むので、聞いただけでは区別できません。日本語の影響 日本語では「毎日」が1つの単語なので、英語も同じだと思ってしまうんです。単語のほうが覚えやすいから 「everyday」の方が見た目がスッキリしているので、つい使いたくなります。だからたくさんの中高生が同じミスをするんですね。どうやって覚える?ここがポイントです。every day (2語)= 毎日(「いつ?」に答える)→ I go to schoolevery day.everyday (1語)= ふだんの(「どんな?」に答える)→This is myeveryday bag.日本語でいうと、→毎日(時間のこと) vsふだんの(ものの説明)このイメージで区別するとわかりやすいです。そ...
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themselves と theirself:間違いから見える英語の歴史

「themselves」を「theirself」と書いてしまう英語を教えていると、生徒がよくthemselves → theirselfと間違える場面に出会います。最初はあまり気にならなかったんですが、間違える子が多いのでなぜかなと探っていくと理由がありました。所有格の影響再帰代名詞にはパターンがあります。1人称・2人称は所有格 + selfmyselfyourself3人称は目的格 + selfhimselfherselfthemselvesつまり、myself / yourself の流れで「their + self」と考えてしまうのは自然なことなのです。歴史的な背実はこの違い、古英語の名残です。古英語では「self」は形容詞のように使われていて、代名詞の後ろにそのまま付けられていました。mē self(= me myself)ūs selfe(= us ourselves)hē self(= he himself)つまり、もともとは目的格 + selfが普通でした。ところが中英語以降、1・2人称では所有格 + selfの形が広まり、現在のmyself / yourselfが定着し...
YL1(1.0-1.9)

Curious George チョコレート工場へ

Curious George Goes to a Chocolate Factory題名: Curious George Goes to a Chocolate Factory著者: H. A. Rey出版社: HMH Books for Young ReadersYL : 1.2-1.5語数:661概要好奇心旺盛なサルのジョージと黄色い帽子のおじさんは、チョコレート工場の店舗に立ち寄ります。ジョージはチョコレートの作り方に興味をもち、見学ツアーに参加しますが、すぐに自分の探検モードにスイッチ!工場の中を歩き回った結果、ちょっとしたトラブルはあったものの、その後はヒーロー的な活躍をしてみんなを助けることになります。最後には、好奇心と冒険心がちょっとした「ヒーローの一歩」になるというハッピーなお話です。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||,e.appendChild(d...
YL1(1.0-1.9)

YL1.6 The Bear and Her Book

情報題名: The Bear and Her Book著者: Frances Tosdevinイラスト:Sophia O'Connor出版社: Fox & Ink BooksYL : 1.6語数:665概要ある日、読書好きのクマが一冊の大切な本を手に「新しいものを見つけよう」と旅に出ます。風の吹く丘を越え、星が瞬く夜空の下を歩き、出会った動物たちの悩みを助けながら、クマは少しずつ自分の旅の意味を見つけていきます。物語の終盤で、クマは「新しい世界」を探すことと「自分の原点に戻ること」の両方が大切だと気づき、本を胸に、優しく帰路につくのでした。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||,e.appendChild(d))})(window,document,"script","//dn.msmstatic.com/site/cardlink/bundle.js?20220329...
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「key of」は間違い?前置詞toの正体を解説

【前置詞to】日本人が間違えやすい前置詞 "to"の本当の役割前置詞 "to"は、可能性や情緒を含んでいる?答えは「いいえ」です。"to"には、「かけがえのない縁」のような感情的な繋がりの意味はまったくありません。 "to"はただの「向かう先」を示す詞たとえば...gotoschool (学校に行く)give ittoher (女性に渡す)talktohim (他人に話す)このように、"to"は動作や活動の終着点/対象/向き先を示すだけです。動いているのは「動詞」の方であり、"to"には動きも情緒もありません。 go to の「to」はセットではない学習者の多くが「go to」をワンセットで覚えていますが、実際は「go」=行く動作、「to + 名詞」=その目的地を表す、という別々の役割があります。 I go. 私は行きます(どこへ?) → 不完全 I goto school. | 学校へ行きます → 「to school」で目的地が明確になる⭐️to は「go にくっついている言葉」ではなく、文の意味を完成させるのに不可欠なパーツなんです。なぜ "key to a door"なのか日本...
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【英語がペラペラ=テストが簡単?テストが得意=英語ペラペラ? その誤解】

英語教育に関わっていると、よく耳にする2つの誤解があります。ひとつは、 「英語がペラペラなんだから、テストなんて簡単でしょ?」 もうひとつは、 「テストで高得点なんだから、英語ペラペラなんでしょ?」一見、どちらも納得しそうな話ですが、実はこの2つの発想こそが英語学習をややこしくしている原因の一つです。そしてこの誤解を解くカギになるのが、「英語の処理能力」という考え方です。英語の「処理能力」とは?英語の処理能力とは、単語や文法の知識を持っているだけではなく、聞いたり読んだりした英語を瞬時に理解し、反応できる力のことです。たとえば:会話中に意味をすぐに捉えて返答できるリスニング中に内容をリアルタイムで理解できる長文を読むときに、スムーズに意味を取れるこれは「頭の中で訳す」のではなく、英語を英語のまま処理できる力とも言えます。英語がペラペラでも、処理能力とテスト力は別物帰国子女やおうち英語の子どもたちは、処理能力が高く、話すのが得意なことが多いです。 でも、いざテストとなると…三単現の"s"を忘れるスペルミスが多い文法ルールに沿っていないこれは、「感覚的な処理能力」はあるけれど、「正確さや形...
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英検準2級プラスの要約問題と2次試験

25年度から英検準2級プラスがスタートしました。要約問題から挑戦してみましょう!要約問題課題文1More and more people drink coffee in the morning. Some make it at home, and others buy it at cafes before going to school or work.Coffee also helps people enjoy time with others. They often meet friends at cafes to talk, relax, or even work there.However, drinking too much coffee is not good for your health. It can make people feel nervous, cause stomach problems, or make it hard to sleep.準2級プラス 要約のやり方(3ステップ)各段落の大事な文(中心文)を見つける1段落に1文ずつ、「この段落で一番伝えたいこ...
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小人たちのひとこと英語メッセージ:心がほっとする小さな魔法

Tiny Gnome Notes: A Little Magic for Your Dayこの頃、AIで作った小人たちの画像に、ほんの一言の英語メッセージを添えてSNSに投稿しています。ふと目にした人が、「あ、なんだかホッとしたな」と思えるような、そんなメッセージを届けたくて始めました。街から離れると、自分に近づける。英語は学ぶものでもありながら、ふとした瞬間に気持ちを届けてくれるものでもあると感じています。難しい文法でもなく、長いセリフでもなく、ただの一言。それだけで、誰かの一日に小さな光を届けられるかもしれない。そんな気持ちで言葉を選んでいます。画像はMidjourneyというAIツールで作っています。「森の中の小人たち」「本を読む小人」「瓶の船で旅する小人」など、想像の世界に遊びながら、心の中の風景を形にしています。もしよかったら、あなたもふとした瞬間に、小人たちのささやきをのぞいてみてください。そして、その一言が、あなたの今日をほんの少しでも優しくしてくれたら嬉しいです。春はノックしない。そっとやってくるhome