
塾に通っても英語が伸びない理由 ― すべては中1文法に戻ることから
小学生の「come」の間違いから見える英語学習の構造先日の小6クラスでの出来事です。授業中に「Cathy Carter comes の主語を I にしたら、come はどう変化する?」と質問してみました。教室はしばらくシーンとした後、数名の子が手を挙げてくれました。返ってきた答えは「came!」、つまり過去形です。違うよ、と伝えると、今度は「went!」と声があがります。さすがにそれは別の単語なので笑ってしまいましたが、こうして自分の考えを口に出してくれる積極性は本当に素晴らしいと思いました。正解はもちろん「I come」なのですが、子どもたちは「came」や「went」といった別の知識を総動員して答えようとしているのです。中学生になっても解消されない理解の曖昧さ小6の段階でこうした混乱があるのは、まったく問題ありません。大切なのは正解を出すことよりも、自分の頭で考えて声に出してみることだからです。ただ、この理解の曖昧さが中学生になっても解消されないケースが少なくありません。学校や塾で文法や単語を学んでいくうちに、知識が増えるどころかかえって頭の中が混乱してしまう子も多いのです。結果と...