理解

ブログ

塾に通っても英語が伸びない理由 ― すべては中1文法に戻ることから

小学生の「come」の間違いから見える英語学習の構造先日の小6クラスでの出来事です。授業中に「Cathy Carter comes の主語を I にしたら、come はどう変化する?」と質問してみました。教室はしばらくシーンとした後、数名の子が手を挙げてくれました。返ってきた答えは「came!」、つまり過去形です。違うよ、と伝えると、今度は「went!」と声があがります。さすがにそれは別の単語なので笑ってしまいましたが、こうして自分の考えを口に出してくれる積極性は本当に素晴らしいと思いました。正解はもちろん「I come」なのですが、子どもたちは「came」や「went」といった別の知識を総動員して答えようとしているのです。中学生になっても解消されない理解の曖昧さ小6の段階でこうした混乱があるのは、まったく問題ありません。大切なのは正解を出すことよりも、自分の頭で考えて声に出してみることだからです。ただ、この理解の曖昧さが中学生になっても解消されないケースが少なくありません。学校や塾で文法や単語を学んでいくうちに、知識が増えるどころかかえって頭の中が混乱してしまう子も多いのです。結果と...
ブログ

snoopy展で英語ができることの素晴らしさを感じた瞬間

【この記事は娘が体験したので、彼女が書いています】昨日、東京にあるスヌーピー展を訪れました。この展示会は、スヌーピーの作者の足跡をたどり、漫画が壁一面に描かれている、ファンには夢のような空間です。展示されたスヌーピーの漫画はすべて英語で書かれており、各ページの端には日本語訳が添えられています。私は一つ一つの漫画を読み進めながら楽しんでいましたが、夫や他の来場者は私よりも明らかにゆっくりと進んでいるようでした。当初は「みんな丁寧に読みたいのかな」と思っていましたが、展示を見終わった後で夫と話していると、「絵を見て、日本語訳を確認して、また絵を見るという手順を踏まなければならず、地元の文化がよくわからないため、ギャグも理解しづらかった」と言われました。その時、周りの人たちのペースや夫の漫画に対する反応の薄さが理解できました。スヌーピーの魅力は、きっとそこにいた全員が感じ取っていることでしょう。しかし、スヌーピーの漫画に込められた文化的背景を完全に理解している人は実は少ないのかもしれません。これは、言語だけでなく、それを取り巻く文化や歴史にも精通していなければ、本当の意味での理解は難しいから...