自然に習得

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「自然に覚える」だけでは文法は身につかない

〜多読・リスニング・スピーキングだけでは不十分な理由〜今日、アメリカ在住のリスニング指導の先生と話をする機会がありました。その中で改めて確信したことがあります。それは、「文法は自然に習得できない」という事実です。英語圏でも、日本と同じです。子どもたちは、ただ聞いて話しているだけで文法を完璧に身につけるわけではありません。学校で何度も「書く」機会を与えられ、テストで間違いを指摘され先生や周りの人から訂正され発表やエッセイで自分の表現をブラッシュアップしていくこうした「フィードバックを受ける過程」を何度も繰り返す中で、文法が自然と自分のものになっていくのです。日本語でも同じですよね。私たちは「これは上二段活用だ」などと意識して日本語を使っているわけではありません。しかし、小学校の作文や漢字テストなどで何度も書き直し、フィードバックを受ける中で自然と「正しい形」に整えられていきます。つまり、自然に使うだけでは不十分で、意図的な訂正と書き直しの経験が不可欠なのです。「自然に覚えた」人ほど陥りやすい文法の弱点最近、特に感じるのは、多読やリスニング中心で英語に親しんできた学習者ほど、独特の文法ミス...