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音素認識(phonemic awareness)アクティビティ

音素認識(Phonemic Awareness)とは?英語の読み書き力を育てるうえで、最初に大切なのが「音を聞く力」です。Phonemic Awareness(音素認識)とは、「言葉を構成している音(=音素)に気づき、それを操作する力」のこと。文字は使わず、耳だけで英語の音を感じ取る練習です。この力が育つことで、フォニックス(文字と音の関係)やリーディングがぐんと楽になります。↓44の音素の動画です音素認識のレベル別ステージ🔰 初級(Pre-A1〜)できること:音を分ける(Segmenting)、つなげる(Blending)育てる力:音の数を意識したり、単語の音をまねしたりする力目標:音素を「聞く力」を育てる🟡 中級(A1前後)できること:音を変える(Substitution)、削除・追加する(Deletion / Addition)育てる力:音を意識的に操作する力、短期記憶、柔軟な音処理力目標:音素操作を通じて、音の構造を理解する力を深める🔵 上級(A1後半〜A2)できること:音を複数同時に操作したり、音の順序を変える(逆再生)、複合的に推測する育てる力:音素記憶、注意力、メタ言語意...
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英語が読めないというお悩みの解決法

英語が読めないということ長く英語教室で教えていると、一定数の生徒が「英語が読めない」という壁にぶつかるのを目の当たりにします。サボっている子は別として、毎日宿題をこなし、多読も真面目に取り組んでいる子でも、この問題に直面することがあります。今回は、その理由と解決策について、読書科学(Science of Reading)と多読(Extensive Reading)に焦点を当ててお話しします。英語が読めない理由英語が読めないという問題は、多くの子供たちに共通する悩みです。主な原因は以下の通りです:音韻認識が足りない: 英語の音を正しく聞き分ける力が不足している。フォニックスの理解不足: 文字と音の関係を理解していない。語彙力が少ない: 知っている単語の数が少なく、読んでも意味がわからない。読解力が弱い: 文章全体の意味を理解する力が不足している。これらの問題を解決するために、読書科学と多読のアプローチが非常に有効です。読書科学(Science of Reading)とは?読書科学は、どうやって人が文字を読んで理解するようになるかを研究する学問です。この分野の研究は、心理学、脳科学、言語学...
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Science of ReadingとScarborough’s Reading Rope

読書科学とスカーバラのリーディングロープをわかりやすく説明今日は読書科学(Science of Reading)とスカーバラのリーディングロープ(Scarborough’s Reading Rope)について、わかりやすく説明します。この2つは、どうやって読む力をつけるかを科学的に教えてくれるものです。 より読書科学とは?読書科学は、どうやって人が文字を読んで理解するようになるかを研究する学問です。これは、心理学、脳科学、言語学、教育学など、いろんな分野の研究を合わせたものです。この研究をもとに、より効果的な読書の教え方を見つけることができます。スカーバラのリーディングロープとは?スカーバラのリーディングロープは、読書がどのようにして上手になるかを示す図です。この図では、読書が2つの大きな部分から成り立っていることがわかります。言語理解(Language Comprehension)単語認識(Word Recognition)それぞれについて説明します言語理解(Language Comprehension)言語理解は、文章を読んでその内容をしっかり理解する力です。背景知識(Backgr...