
え?そこ?──日本語の『そこ』と英語の where に見る言葉の面白さ
場所のことばが「論点」を指すとき英語のwhereと日本語の「そこ」の不思議な共通点言葉はもともとの意味から広がって、意外な使い方をすることがあります。その一つが、英語のwhereと日本語の「そこ」。本来は「場所」を表す言葉ですが、会話では「論点」や「焦点」を指すことがあるのです。英語のwhereが場所じゃないとき"The Naughtiest Girl again" という小説にこんな一文が出てきました。That was just where Elizabeth was quite wrong!(まさにそこがエリザベスの間違っていた点だったのです!)このwhereは「どこ」という意味ではなく、「その点」「その部分」という意味です。つまり「エリザベスが間違っていたのは、まさにその箇所だった」ということです。日常会話でも同じような表現がよく使われます。That’s where you’re wrong.(そこが間違ってるよ)Here’s where the problem starts.(ここから問題が始まるんだ)Where you went wrong is ignoring the i...