要約にピッタリのThe “6-word story” concept

「6-Word Memoirs」と「6-Word Story」

このページは要約の指導をする方向けに書いたブログです。

マーク・トウェインはかつて、

“I didn’t have time to write you a short letter, so I wrote you a long one.”(「短い手紙を書く時間がなかったので、長い手紙を書いた」)

と言いました。

それほど短い文で言いたいことを言うというのは時間がかかるのですね。

これが「6-Word Memoirs」や「6-Word Story」の考え方です。

とても短い文章ですが、言葉の選び方次第で大きな意味や感情を伝えることができます。

6-Word Memoirsとは?

「6 Word Memoirs」は、たった6語で自分の人生や思い出を表現する方法です。

  • “Lost time, found wisdom, moving forward.”(失った時間、得た知恵、前進)

このように、たった6語でも自分の経験や感情を深く表現することができます。

この活動は、言葉を選ぶ力を養い、どの言葉が一番重要かを考える良い練習になります。

6-Word Storyとは?

「6-Word Story」は、6語だけで物語全体を伝える方法です。

有名な例としては、アメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイによる

「For sale: baby shoes, never worn.」(売ります:ベビーシューズ、未使用)があります。

この短い文から、どんな背景や感情があるのか想像させる力が感じられますね。

どうして6語なの?

「6語」という制約があることで、重要な情報を選び抜き、シンプルに伝える練習ができます。

少ない言葉で伝える力をつけることで、他の文章を書く時にも役立ちます。

この活動は、要約の練習にぴったりです。

要約は文章の中で最も大切なポイントを選び、それを簡潔に表現する力を必要とするからです。

どんな場面で使えるの?

この方法は、英語の授業で要約の練習として使ったり、クリエイティブな文章を書いたりする時に役立ちます。

また、自分の気持ちや考えを簡潔に表現する練習としても、とても良い方法です。

Chat GPTに例を出してもらいました。

恐怖を表現する6語:

“I can never outrun this clown.”(このピエロから逃げられない)

2020年のパンデミックを表現する6語:

“Not a criminal, but running masked.”(犯罪者ではないが、マスクをして逃げる)

まとめ

「6-Word Memoirs」や「6-Word Story」は、短い文章で大きな意味を伝える素晴らしい方法です。

特に要約の練習にぴったりです。

ぜひ、自分でも挑戦してみてください。

たった6語でどんな物語や思い出を表現できるか、きっと驚くこと間違いなしです!

活動の進め方(例)

題材の選択:

生徒/お子さんに読ませる短い文章や物語を選びます。

物語の長さは、レベルに合わせて調整してください。

最初は簡単な文章から始め、慣れてきたら少し長い文章や複雑な内容に挑戦する形が良いです。

読み取り:

文章を静かに読ませ、内容を理解させます。

このとき、必要に応じて内容に関する質問をして、理解を深めさせます。

要約は文章理解が何より大事なので、ここを放置すると、とんでもないものが出来上がります😅

要約の説明:

「6語以内で文章を要約してみましょう」と説明します。

ここで重要なのは、全ての情報を盛り込むのではなく、最も重要なポイントやテーマに絞ることです。

要約の作成:

生徒に時間を与え、それぞれが6語以内の要約を考えます。

またはグループワークのようにして意見を出し合うのもgoodです!

このとき、生徒が複数の案を考えることを奨励し、最も適切なものを選ぶようにします。

発表と共有:

生徒たちが作成した要約をクラス全体で共有できると素敵です。

他の生徒がどのように要約を行ったのか、異なる視点やアプローチを学ぶことができますから!

フィードバック:

教師は、生徒たちが作成した要約に対してフィードバックを行います。

フィードバックでは、どの要約が内容をうまく捉えているか、そしてなぜそれが良い要約なのかを具体的に説明し、次にもっといいものが書けるきっかけになればいいと思います。

参考になるサイトのご紹介はこちらです↓

参考サイト

SIX-WORD MEMOIRS

SIX-WORD MEMOIRS

このサイトでは、世界中のユーザーが投稿した短いメモワールを閲覧したり、自分のストーリーを共有できます。

簡潔でインパクトのある表現を発見できますよ!

Reading Critically

Reading Critically

このサイトは、読解力を向上させるためのリソースや活動を提供する教育者向けのプラットフォームです。

学生が批判的思考を持って文章を読み解くための戦略やガイドを提供しており、

特に要約や短いストーリーを作る「6-Word Story」などのユニークな方法を取り入れています。

このサイトは、効果的なリーディングやライティングのスキルを育てることを目的としており、

授業に取り入れやすいツールやアイデアを多く紹介しています。

私の挑戦

最近、私は新しいチャレンジとして、6語の物語(Six-word story)を自分の描いたイラストと組み合わせるというプロジェクトを始めました。

6語だけでストーリーを作るのは短くてシンプルですが、それだけに想像力が広がる面白い作業です。

たとえばこんな感じです: “Mao hides, tail sticks out obviously.”

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この”Mao hides, tail sticks out obviously.” という六語の物語は、
猫のマオが隠れているつもりだけど、しっぽが明らかにはみ出しているというユーモラスな状況を描いています。

日本語訳: 「マオが隠れるが、しっぽが明らかに出ている。」

他にもご紹介

画像

これは、
ペンギンが何かポーズを取っていて、それを見た猫が「今度は何が起こるの?」と不思議に思っている、という内容です。

ペンギンが何か動作や姿勢をしているのを見て、猫が次に何が起きるのかを考えているという意味です。

「What now?」は、「次は何?」や「今度は何?」という意味で、驚きや困惑のニュアンスを含むことがあります。

自然な訳し方をすると

「ペンギンがポーズを取り、猫は『次は何だ?』と不思議に思う。」

という感じでしょうか(笑)

このように、これからも新しい6語の物語とイラストを投稿していきたいと思います。

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