生徒達との日々や講師の日常を記していきます

ややこしい語順を楽しく理解する英語まんがを出版しました!
だんだん文が長くなる英語まんが入門小学生や中学1年生を見ていると、英語の文が長くなったときに、語順がごちゃごちゃになってしまう子が多いと感じます。「単語は知っているのに、どう並べればいいかわからない」「短い文は読めても、少し長くなると意味がつかめない」そんな経験をしたことがある子も多いのではないでしょうか。実際、英検5級や中1レベルでつまずく原因のひとつは、この語順と文の構造があいまいなまま進んでしまうことにあります。語順が分からないと、読むのも書くのも難しく感じてしまい、結果的に英語への苦手意識が強くなってしまうのです。本を作った理由私は普段から子どもたちに英語を教える中で、文をどうやって長くすればいいのか分からなくなって並び替え問題を作ってしまうような子😅が多少なりともいるなと感じていました。そこで、少しでもわかりやすく、楽しく語順を身につけられるようにと考えて作ったのが、今回の本です。【英検5級&中1対応】だんだん文が長くなる英語まんが入門英語初心者・小学生も安心!イラストで英文法と語順のしくみが自然にわかる【解説つき】だんだん長くなる文の例本の中では、このように「短い文に少しず...

NHK 基礎英語レベル2を聞いてびっくりしました!
基礎英語に I stan them hard. が登場!?中学生が任意でNHKのディクテーションの宿題をしてきてくれるので、私も一緒に聞いています。NHK基礎英語2(9月8日の放送)を聞いていたら、思わず耳を疑いました。出てきたのはなんと――"I stan them hard."「stan」ってあの「推し」の意味で使われるネットスラングです!中学基礎レベルのテキストに、こんなリアルな英語が出てくるとは驚きでした。I stan them hard. の意味stan はもともと stalker fan が語源(Eminemの曲「Stan」から広まった)ですが、今は 「激推しする」とか「めっちゃ応援してる」 という意味で、SNSや若者の会話でよく使われます。例:I stan BTS.→ 「BTSをめっちゃ推してる」Do you stan this group too?→ 「あなたもこのグループ推してる?」メモエミネムは2000年に「Stan」という曲を出しました。その歌では“Stan”というファンがエミネムに手紙を書き続け、かなりファン活動が行き過ぎた状態になります。この曲の強い感情やファン...

「知ることが出来る」は「I can know many things.?」
「I can know」は正しい?学習者が迷いやすい英語表現よく見る生徒の英作文こんな文を書いたことはありませんか?I can know a lot of things such as math, science, and English.一見正しそうですが、実は不自然に聞こえます。なぜ不自然?ポイントはknow という動詞の性質にあります。know は「すでに知っている状態」を表す 状態動詞can は「できる/能力がある」を表す助動詞 「知ることができる」という表現はふつう英語では言わないのです。例:⭕️ I know English.(私は英語を知っている)❌ I can know English.(私は英語を知ることができる)→ 不自然正しい言い方多くの場合、学習者が言いたいのは「学ぶことができる」や「習得できる」という意味です。このときは learn を使います。I can learn a lot of things such as math, science, and English. (数学や理科、英語など、いろんなことを学ぶことができます)「I can know」が使える...

IELTSが高校生に人気がある時代が来ました!
IELTSが高校生に人気の理由近年、日本の高校生の間でIELTS(アイエルツ)が注目を集めています。少し調べてみると、実際に多くの有名大学がIELTSスコアを入試に利用していることが分かります。明治大学 商学部:4.0以上で出願可能明治大学 全学部統一入学試験:4.0以上で出願可能、スコアに応じて得点換算学習院大学 理学部:4.0以上で出願可能國學院大学:4.0〜5.0で70点として換算中央大学:英語文学文化専攻を除き4.0以上で出願可能法政大学:情報科学部、デザイン工学部で4.0以上出願可能東海大学:4.0以上でスコアに応じて得点換算青山学院大学 総合文化政策学部:4.0以上で出願可能立教大学:異文化コミュニケーション学部を除き4.0以上で出願可能東京理科大学:理学部第二部以外はスコアに応じて得点加点こうして見ると、「バンド4.0」という一見低いように思えるスコアでも、出願資格を得られる大学がかなり多いことが分かります。英検とIELTSの違い多くの高校生がまず目指すのは「英検」ですが、実はこの2つの試験は性質が大きく異なります。英検 日本国内の大学受験や資格加点に強い。しかし海外では...

アメリカの児童書ならALSC/YALSAで選ばれるものがオススメ!
ALSCとYALSAとは?(アメリカ図書館協会における児童・青少年サービス部門の解説)アメリカ図書館協会(ALA)の中の専門部門ALA(American Library Association/アメリカ図書館協会)は世界最大の図書館関連組織で、図書館サービスの発展と読書推進を担っています。その中には年齢層やサービス分野ごとに分かれた専門部門があり、子ども・青少年に特化したのがALSCとYALSAです。ALSC(Association for Library Service to Children)とは設立:1941年対象年齢:0〜14歳程度(幼児から小学校高学年まで)役割:公共図書館や学校図書館での子どもサービスを支援児童図書館員の専門研修やガイドライン提供優れた児童書を顕彰する賞を主催主な賞:ニューベリー賞(児童文学)コールデコット賞(絵本イラスト)ガイゼル賞(初期読者向け)シベリア賞(ノンフィクション)「子どもと本をつなぐ専門組織」として、アメリカの児童文学文化を支えています。YALSA(Young Adult Library Services Association)とは設立:1...

プリンツ賞(Michael L. Printz Award)とは?
プリンツ賞(Michael L. Printz Award)(ヤングアダルト文学の最高峰を讃える賞)歴史プリンツ賞(Michael L. Printz Award)は、2000年に創設された比較的新しい文学賞です。授与するのはアメリカ図書館協会(ALA)の青少年図書館サービス部門(YALSA: Young Adult Library Services Association)。この賞の名前は、カンザス州トピカの高校図書館司書であり、ヤングアダルト文学の普及に尽力したマイケル・L・プリンツ(Michael L. Printz)にちなんでいます。彼は生前、生徒に質の高い本を届けることに情熱を注ぎ、その精神が賞の理念に引き継がれています。目的と意義ヤングアダルト文学の地位向上児童文学のニューベリー賞や、絵本のコールデコット賞に比べ、ティーン世代(12〜18歳)を対象とした文学は長らく「評価の空白地帯」でした。プリンツ賞はその空白を埋め、YA文学を正当に評価する場を提供しました。ジャンルを超えた評価受賞対象は現代小説、歴史小説、ファンタジー、SF、グラフィックノベルなど幅広いジャンル。文学的完...

ガイゼル賞(Theodor Seuss Geisel Award)とは?
セオドア・スース・ガイゼル賞(Theodor Seuss Geisel Award)(初めての“ひとり読み”を応援する本のための賞)歴史セオドア・スース・ガイゼル賞(Theodor Seuss Geisel Award)は、2006年に創設されたアメリカの児童書賞です。授与するのはアメリカ図書館協会(ALA)の児童図書館サービス部門(ALSC)。名前の由来は、世界的に有名な絵本作家ドクター・スース(Dr. Seuss、本名:Theodor Seuss Geisel)。『キャット・イン・ザ・ハット』や『グリンチ』などの作品で知られ、リズミカルでユーモラスな文体は「子どもが自力で読む」喜びを広めました。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||,e.appendChild(d))})(window,document,"script","//dn.msmstatic.com/si...

コールデコット賞(Caldecott Medal)とは?
コールデコット賞(Caldecott Medal)(アメリカ絵本の最高峰のイラストレーション賞)歴史コールデコット賞は、1938年に創設されたアメリカで最も権威ある絵本イラストレーションの賞です。授与するのはアメリカ図書館協会(ALA)の児童図書館サービス部門(ALSC)。名前の由来は、19世紀イギリスの挿絵画家ランドルフ・コールデコット(Randolph Caldecott)。彼は絵本における「絵の力」で物語を豊かに語るスタイルを確立し、近代絵本の基礎を築いた人物です。目的と意義絵本の芸術性を評価するコールデコット賞は、文章ではなく「絵」に焦点を当てています。絵がどれだけ子どもに物語を伝え、感情を動かし、物語体験を深めるかが重視されます。イラストレーターへの評価多くの文学賞が作家を対象とするのに対し、この賞はイラストレーター本人に贈られるのが特徴です。児童文学における役割「ニューベリー賞が文章を評価する賞なら、コールデコット賞は絵を評価する賞」といえ、両者で児童書全体をカバーしています。選考方法(仕組み)主催:ALSC(アメリカ図書館協会児童図書館サービス部門)審査員:図書館員や教育...

ニューベリー賞(Newbery Medal)とは?
ニューベリー賞(アメリカ児童文学の最高峰の賞)歴史ニューベリー賞は、1922年に創設されたアメリカで最も歴史ある児童文学賞です。「子どものために書かれた本」を独立したジャンルとして確立した先駆者とされ、児童書出版の父とも呼ばれています。アメリカ図書館協会(ALA)の児童図書館サービス部門(ALSC: Association for Library Service to Children)が毎年授与しています。この賞の名前は、18世紀イギリスで「子どものための本」というジャンルを切り開いた出版者ジョン・ニューベリー(John Newbery)にちなんでいます。ニューベリー賞は「児童文学を真剣に評価する最初の文学賞」であり、創設当時からその意義は非常に大きいものでした。目的と意義児童文学を芸術として評価すること→ 1920年代当時、大人の文学に比べて「子どもの本」は軽んじられる傾向がありました。ニューベリー賞はその流れを変える役割を果たしました。教育と読書の現場への影響→ 受賞作は必ず学校や図書館で推薦図書となり、世代を超えて読み継がれることが多いです。そのためニューベリー賞はしばしば「児...

「アメリカ三大児童書賞」をわかりやすくご紹介
アメリカ三大児童書賞とは?(The Big Three Children’s Book Awards in the U.S.)児童書賞3つ子どもにとって本は、世界を広げる大切な入り口です。アメリカでは、児童文学の質を高め、優れた作品を広く紹介するために、数多くの文学賞が設けられています。その中でも特に有名で「三大児童書賞」と呼ばれるのが、ニューベリー賞(Newbery Medal)コールデコット賞(Caldecott Medal)そしてプリンツ賞(Michael L. Printz Award)です。これら三つの賞は、それぞれ評価対象が異なり、児童文学の多様な側面を支えています。ニューベリー賞は「文章」コールデコット賞は「絵」プリンツ賞は「ティーン向け文学」を重視し、子どもから若者まで幅広い読者層をカバーしています。ニューベリー賞 (Newbery Medal)1922年に創設された、アメリカで最も歴史ある児童文学賞です。前年に出版された児童書の中で、最も優れた文学作品に与えられます。物語の「文章の質」が評価対象となるため、小説や読み物が中心です。受賞作は学校や図書館で広く紹介され、多...