ブログ

生徒達との日々や講師の日常を記していきます

ブログ

call someone on it とはどういう意味か?

英語の表現 call someone on it はドラマや映画などではお目にかかりますが、日本人には少し分かりにくい言い回しのひとつです。直訳すると「誰かをそれについて呼ぶ」ですが、実際の意味はまったく違います。この表現は「相手のごまかしや態度をズバリ指摘する」「正面から注意する」という意味で使われます。たとえば、相手がうそをついたり、ずるいことをしたりしたときに、それを見抜いて「それ違うよ」と伝える、そんな場面です。ドラマ『フレンズ』でもこの表現が印象的に登場します。シーズン2の第23話では、If you try to pull something, he’ll call you on it.(もし何かごまかそうとしたら、彼は見抜いて指摘するよ)というセリフが出てきます。ここでは pull something が「ごまかす」という意味で、call you on it は「その行動を見抜いて注意する」ということになります。つまり、「彼はズルを許さないタイプ」というニュアンスですね。そして次の24話では、チャンドラーがこう言います。You know how sometimes I te...
YL1(1.0-1.9)

YL1.5 Little Witch Goes to School

Little Witch Goes to School題名: Little Witch Goes to School著者 : Deborah Hautzig出版社: Random House BooksYL: 1.5語数: 1,350あらすじリトル・ウィッチは、友だちと同じように学校に通いたいと思っていました。でも、母は学校には行かせたくありません。リトル・ウィッチは「とても、とても悪い子になる」と約束すれば学校に行かせるという母の条件を飲み、学校に通い始めます。ところが、学校では逆に優等生ぶりを発揮し、たくさんの友だちと仲良くなったり、ほうきに乗せてあげたりしながら楽しく過ごします。母との約束—「悪い子になる」—を守ろうとしますが、結局うまくいきません。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||,e.appendChild(d))})(window,document,"s...
YL2(2.0-2.9)

YL2.0 The Chocolate Monster

The Chocolate Monster題名: The Chocolate Monster著者 : Jan Page出版社: CorgiYL: 2.0語数: 2,104概要ルーシー・ロケットのポケットがなくなったと、弟マシューにからかわれます。ルーシーは自分は物をなくしたのではなく「消えてしまっただけ」だと主張します。ところがある晩、ベッドの下に小さなモンスターがいて、実はそのモンスターがルーシーの物をこっそり取り、しかも大好物はチョコレートでした。ルーシーはそのモンスターと交渉をします。モンスターは思う存分チョコレートをもらえ、ルーシーは自分のものを取り戻せるという取引が成立します。ところがその直後、マシューの物まで次々と消え始めてしまうのです。チョコレート好きでいたずらなモンスターと、なくしてしまった物をめぐるユーモラスで少し不思議なお話です。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(...
YL1(1.0-1.9)

1.5 – YLMister Shivers シリーズ

The Face in the Mirror and Other Scary Stories題名: The Face in the Mirror and Other Scary Stories著者 : Max Brallierイラスト: Letizia Rubegni出版社: ScholasticYL: 1.5語数: 1,561あらすじ短編が5つ入っています。ジュリアは友だちとおままごとをしたかったのですが、赤ちゃんの遊びだとからかわれてしまいました。傷つき、怒ったジュリアは、大事にしていた人形の髪を切り、服に落書きをし、最後には鏡に向かって投げつけてしまいます。鏡は割れ、人形は鼻が壊れたまま床に横たわりました。ジュリアはそのまま泣き疲れて眠ってしまいます。翌朝、目を覚ましたジュリアは鏡に映った自分の様子がおかしいことに気づきます。鏡の中には、自分の顔ではなく壊れた人形の顔が映っていたのです。鏡の向こうから人形が「こっちにおいで」と呼びかけます。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arg...
YL2(2.0-2.9)

YL2.0 Dragon Masters(ドラゴン・マスターズ)

Rise of the Earth Dragon題名: Rise of the Earth Dragon (Scholastic Branches: Dragon Masters)著者 : Tracey Westイラスト:Graham Howells出版社: Scholastic PaperbacksYL: 2.0語数: 5,993概要第1巻『ドラゴン・マスターズ』は児童向けシリーズで、冒険と魔法、そしてドラゴンをテーマにしています8歳の少年ドレイクは、玉ねぎ畑で働く平凡な農家の息子。しかしある日、王ロウランドの兵士に連れられて城へ向かいます。そこで彼は「ドラゴンストーン」に選ばれ、若きドラゴンマスターとして訓練を受けることに。城にはほかにも仲間の子どもたちが集められ、それぞれドラゴンを持っています。ドレイクの相棒は、地の力を持つドラゴン「ワーム」。しかしワームはなかなかその力を発揮せず、ドレイクは自分がドラゴンマスターにふさわしいか自信を失いかけます。それでも訓練と絆を深める中で、ワームの本当の能力が明らかになり、ドレイクは自分だけでなく仲間やドラゴンとの信頼関係が重要だと気づいてい...
YL1(1.0-1.9)

YL1.8 – A Year in a Japanese School

この本についてこの本をつくるきっかけは、生徒たちの「リアルな声」でした。給食当番の緊張、バレンタインの友チョコ、テストがいっぱいある現実…。英語教室に通う中学生たちに話を聞くうちに、「日本の中学校って、海外の人にはあまり知られていないかもしれない」と感じ、漫画でその1年を紹介しようと決めました。制作の苦労ヒアリングは思っていた以上に時間がかかりました。例えば給食のエプロン姿や掃除時間のシーンなど、「あ、これは当たり前すぎて話さないけど海外では珍しいこと」がどんどん出てきて、メモを取るうちに、あれも書かないとこれも書かないと、と一杯一杯になりました(笑)さらに出版申請では、まず、盗作の疑いをかけられ、その後は、登録したカテゴリーが「コミック/グラフィックノベル」と認められない、ということでブロックされる😱😱というハプニングに遭遇!!KDPの審査基準を読み込み、カテゴリを整理し、再提出を何度も行いました。作品の情報・あらすじYL: 1.8-2.0語数: 1144本書『Inside a Japanese School Year: A Manga Journey Through Junior ...
YL2(2.0-2.9)

Classic Dr. Seuss: The Lorax 他の作品

The Lorax題名: The Lorax著者 : Dr. Seuss出版社: HarperCollinsYL: 2.5-語数: 1760あらすじ昔、豊かな森の中には、色とりどりのトゥルフラの木が茂り、たくさんの動物たちが幸せに暮らしていました。ある日、ワンスラー(Once-ler)という男が森にやってきて、その美しい木々を伐り始めます。彼はトゥルフラの木の毛のような部分を使って、スニード(Thneed)という商品を作り、大成功をおさめます。しかし、木がどんどん切られ、工場が増え、空気や水が汚れていく中で、森の動物たちは住む場所を失っていきます。そのとき、ロラックス(The Lorax)という不思議な小さな生き物が現れます。彼は木の代わりに「話す者(speaks for the trees)」として、ワンスラーに自然を守るよう訴えますが、ワンスラーは利益を優先して聞き入れません。やがてすべての木が切られてしまい、工場も閉鎖され、ロラックスと動物たちは姿を消します。孤独になったワンスラーは、ようやく自分の過ちに気づきます。物語の最後で、ワンスラーはひとつだけ残っていたトゥルフラの種を少...
ブログ

なぜ真面目に学んでいるのに、語順が身につかないのか

語順という感覚「語順が感じられない子」は努力不足ではない真面目で、宿題もやり、多読もしている。それでも語順が“ピンとこない”のは、英語の入力(input)を「意味のかたまり」として処理できていないからです。→ つまり、彼らの脳内ではsay / to / your / mom / helloのように「単語の羅列」として処理されており、 のような「chunk単位」での処理が起きていません。「a」「the」が抜けるのは“チャンク処理ができていない”証拠a sunny day → sunny dayのように冠詞を落とすのは、その学習者の脳が「a sunny day」というひとかたまりをまだ認識していないためです。心理言語学的には、これは「formulaic sequence(定型句)」が形成されていない状態。母語話者は “a sunny day” を一語のように処理していますが、学習者は “a / sunny / day” と3つの単語として処理している。その結果、無意識に “a” を捨ててしまうんです。これは冠詞の理解ではなく、視覚・音の処理の単位の違いです。「on a sunny day ...
ブログ

英語の語順(word order)を「感じられない子」へ

「視覚的チャンク認識」というアプローチ毎月10万語の多読をしても、音読を何百回しても、「say to your mom hello」と言ってしまう子がいます。文法はわかっているのに、感覚で語順をつかめない。それは才能の問題ではなく、脳の情報処理のタイプの違いです。そのような子にこそ必要なのが、視覚的チャンク認識(Visual Chunk Recognition)という考え方です。視覚的チャンク認識とは視覚的チャンク認識とは、英語を単語の並びではなく、「意味のかたまり(チャンク)」として視覚的にとらえる力のことです。たとえば:say hello to your mom自然に英語を読む人の頭の中では、 というふうに2つのチャンクで処理されています。でも、語順が苦手な子には、say / to / your / mom / helloのように、単語がバラバラに見えています。視覚的チャンク認識とは、この「どこで区切るか」を目で見て理解できるようにする力です。なぜ苦手な子がいるのか文法中心・分析型の学習に慣れている音韻ワーキングメモリが弱く、語順を保持できない意味理解に注意が向きすぎて、形を意識で...
YL1(1.0-1.9)

人気のPress Start!シリーズの書籍

『Press Start!』シリーズ概要『Press Start!』シリーズは、イギリスの作家・イラストレータートーマス・フリンザム(Thomas Flintham)による人気児童書シリーズです。アメリカの出版社Scholastic Branchesから刊行されており、「ゲームの世界」をテーマにした初級チャプターブック(Early Chapter Book)として、英語を読み始めた子どもたちに非常に人気があります。Game Over, Super Rabbit Boy!題名:Game Over, Super Rabbit Boy!形態:ペーパーバック著者 : Thomas Flintham出版社: JScholasticYL: 2.0-2.4語数: 2331概要ゲームの世界のスーパーヒーロー:Super Rabbit Boyの活躍を描いた児童書シリーズの第1巻目です。少年がゲームボーイでSuper Rabbit Boy Landというゲームを始めました。Animal Townでは動物たちが平和に暮らしています。中でもSinging Dogは歌って踊って、みんなを楽しませてくれる重要キャ...