多読教室

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「英語をやめたい」と言い出す小6の気持ちに寄り添う

「英語をやめたい」と言い出す小学6年生の保護者の方から、こんなご相談を受けることがあります。「子どもが“英語をやめたい”と言い出していて……どうしたらいいでしょうか?」小6といえば、中学進学が少しずつ現実味を帯びてくる時期。学校でも英語の授業が徐々に本格化し、英語の必要性もなんとなく実感し始めている頃です。「ここで辞めたら中学で困る!」と周りからも説得されたり、自分でもそれを実感できる年頃です。それでも「やめたい」「しんどい」と感じてしまう子がいる。実はその多くが、「クラスについていけない」という悩みを抱えています。高学年は英語力の差が広がりやすい時期高学年になると、子どもたちの英語力は一気に伸びていきます。自主的に英検にチャレンジするような子も増えてきます。でも、その一方で、まわりと比べて自分ができていないと感じる先生の指示が即座に理解できない音読が苦手(文字が読めない)単語が覚えられない英検がまだ取れていない/あるいは高い級を取れてないことに焦るそんな「周囲とのギャップ」を意識し始める子も出てきます。英語が嫌いなのではなく、「できない自分」に苦しくなってしまっている。英語の学びは、...
YL0.1-0.5

YL0.5 Windblown 創造力が膨らむ1冊です

多読アプリepicで見つけた楽しい1冊をご紹介しますWindblown題名: Windblown著者: Édouard Manceau出版社: OwlkidsYL :0.5 -語数:241概要風が吹いて、白い紙面にカラフルな小さな紙片が飛んできます。「これは誰の紙?」「どこから来たの?」その紙片は、ニワトリから始まり、魚、鳥、カタツムリ、カエルと、同じ素材で次々に動物の形へと変化し、紙片たちが「これは僕の!」と主張する様子が描かれます。最後に風がこう言います。「それはもう君たちのもの。次は何にする?」読者自身もその紙片を使って自由に想像できる余白が用意されています 。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||,e.appendChild(d))})(window,document,"script","//dn.msmstatic.com/site/cardlink/bund...
YL4(4.0-4.9)

YL4.5 – COMET IN MOOMINLAND

2作目:Comet in Moominland題名: Comet in Moominland著者: Tove Jansson翻訳:Elizabeth Portch出版社: SQUARE FISHYL: 4.5-5.0語数:30,769概要ムーミン谷に巨大な彗星が近づいていると知ったムーミンは、スニフやスナフキンと一緒にその真相を確かめるため、山の観測所を目指して旅に出ます。道中で彼らは、個性豊かな仲間たち(ムラジ、水ネズミ、ヘムレン、スノーク姫など)と出会い、ワニや巨大なトカゲに遭遇し、竜巻や干ばつといった自然災害レベルの試練にも立ち向かいながら旅を続けます。観測所で彼らが知ったのは――「彗星は本当に地球に向かっている」という衝撃の事実。ムーミンたちは急いで谷へ戻り、洞窟に避難します。「もうだめかもしれない」と思いながら一夜を過ごした翌朝、彗星は地球をかすめるように通過し、ムーミン谷は無事でした。命の危機を乗り越えたムーミンたちは、自然と仲間とのつながりの大切さをかみしめるのでした。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;...
YL1(1.0-1.9)

YL1.8 Easy Reader: Mercy and the Hippo

Mercy and the Hippo題名: Mercy and the Hippo著者: Lauren St John イラスト:Nila Aye出版社: Orion Children's BooksYL: 1.8-2.0語数: 900概要母親が亡くなった翌日、池に一頭のカバが現れました。マーシーと弟のゼインはそのカバを「クララ」と名づけ、毎晩、沈む夕日を池のそばで見つめながら、しばし悲しみを忘れる時間を過ごします。ところが、アフリカの夏は厳しく、雨はまったく降らず、池の水はどんどん減っていきます。マーシーとゼインは毎日3回井戸まで水を汲みに行き、自分たち用のバケツ1つとクララのための2つのバケツを運ぶ日々。バケツの針金の取っ手で手に水ぶくれができるほど、過酷な作業です。マーシーは村人たちに「カバの池の水を取らないでほしい」と懇願しますが、誰も耳を貸してくれず、彼女は「頭がおかしい」とまで言われてしまいます──。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentSc...
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【i+1理論と多読:矛盾するの?補い合うの?】

インプット仮説 i+1理論英語習得について調べていると、よく目にするのが「i+1が大事!」「理解可能なインプットを!」という言葉。でも一方で、英語教育に関わっていると出会うのが「多読」。多読は「簡単なものを大量に読む」のが基本。となると、こう疑問に思いませんか?「え、i+0(簡単すぎ)では成長しないんじゃなかったの?」「多読とi+1って矛盾してないの?」今日はその疑問について、私なりの視点でまとめてみたいと思います。 i+1理論とは?言語習得の理論で有名なスティーブン・クラッシェン博士が提唱したのが「i+1」という考え方。 i = 今の自分のレベル+1 = ちょっとだけ難しい部分(まだ知らないけど推測できる範囲)この「+1」があるからこそ、人は言語を自然に伸ばしていける。これが「理解可能なインプット(Comprehensible Input)」という理論です。難しすぎても理解できないし、簡単すぎても成長しない。英語も筋トレと同じで、ちょいキツが一番効くというわけです。多読は「i+0」?一方、多読(Extensive Reading)の基本ルールは:9割以上わかるやさしい本を選ぶ辞書を使...
YL0.1-0.5

YL0.5 Ghost Cat 読み聞かせにぴったり

題名:Ghost Cat著者: Kevan Atteberry出版社: Neal Porter BooksYL: 0.5語数: 200概要『Ghost Cat』は、大好きだった猫を亡くした男の子が、「ゴーストキャット(おばけねこ)」の気配を感じるというお話です。どこからか音がしたり、ふと影がよぎったり、ふんわりと毛が触れるような感覚があったりして──まるで猫がまだそばにいてくれているように思えるのです。この絵本は、死別の悲しみや、大切な存在を失った後も続いていく愛と記憶を、静かに、やさしく描いています。子どもにも安心感を与えてくれる、心に寄り添う一冊です。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||,e.appendChild(d))})(window,document,"script","//dn.msmstatic.com/site/cardlink/bundle.js?...
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【好きだけでは伸びない?──理解できる英語を積み重ねる意味】

「ハリーポッターが大好きで、映画を字幕なしで観ています!」そんなふうに話してくれる中学生の生徒が、今までも何人かいました。セリフをすらすらと言えるほど作品が好きで、繰り返し何度も観ている。その熱量には素直に感心します。私自身も、好きなものに夢中になれる生徒を見るのは嬉しいものです。でもあるとき、その子たちに中学英語レベルのディクテーションをしてもらうと、ミスが非常に多いことに気づきます。聞き取れないだけでなく、書き取った内容を見ると、英語の意味そのものが理解できていないことが多いのです。「知ってる」と「わかっている」は違う映画を何度も観てストーリーを覚えている。セリフも言える。でも、それは「意味がわかっている」のではなく、音の記憶に過ぎない場合があるのです。たとえば、"You have to be careful, Harry." というセリフを言えたとしても、それがなぜ "have to" なのか、どうして "careful" という単語が使われるのかを理解していなければ、それはただの音まねにすぎません。つまり、「好きで知っていること」と「言語として理解できていること」は、まったく別...
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英語教材や教授法の「効果」を信じすぎる前に──知っておきたい、因果と相関の話

「因果関係」と「相関関係」を混同していませんか?〜広告や体験談に惑わされないために〜その「効果」、本当に教材&塾のおかげ?「この教材で英検準2級に合格!」「うちの子は〇〇メソッドでペラペラに!」「このアプリで偏差値15アップ!」こんな言葉に心が動いたことはありませんか?でもちょっと待ってください。それって本当に、その教材やメソッドが“原因”なのでしょうか?相関関係と因果関係の違いを、まず知ろう相関関係とは?2つの出来事(AとB)が同時に起きていること。たとえば、「アイスの売上が増えると、水の事故も増える」──これは夏という第三の要因があるだけで、アイスが事故の原因ではありません。因果関係とは?AがBの直接的な原因になっている状態。「タバコを吸うと、肺がんのリスクが上がる」などはその例です。この違いがわかっていないと、英語学習でも簡単に誤解をしてしまいます。英語教育でよくある「誤解」の例❌ 例1:「この教材で偏差値が15アップ!」→ 実際は、もともと学習習慣があった、家のサポートが手厚かった、など他の要因もあるかもしれません。❌ 例2:「この塾に通って英検合格率90%!」→ 成績が良い子...
YL3(3.0-3.9)

YL3.5 Who HQ:Where Is ?シリーズ

Where Is Stonehenge?題名: Where Is Stonehenge?著者: True Kelleyイラスト:John Hinderliter出版社: Penguin Workshop価格:約1,200円YL: 3.5-4.0語数: 7,700概要イギリス南部のソールズベリー平原に位置するストーンヘンジについて、子どもたちにもわかりやすく解説したノンフィクションです。ストーンヘンジがどこにあるのかという問いから始まり、その目的や建設方法、使用された石の運搬方法など、さまざまな謎について紹介しています。また、古代の人々がどのようにしてこの巨大な石の構造物を築いたのか、最新の考古学的な発見や理論も取り上げられています。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||,e.appendChild(d))})(window,document,"script","//dn...
YL3(3.0-3.9)

YL3.5 The Ghost Teacher

題名:The Ghost Teacher著者: Tony Bradman出版社: Transworld PubYL: 3.5-語数: 2238概要クラス3は手に負えない最悪のクラス。毎日騒ぎ放題で、先生の言うことなんて聞きません。でもある日、「ゴースト・ティーチャー(幽霊先生)」が突然現れます。彼女は子どもたちに、自分たちのふるまいがどれほどひどかったかを“映像”のように見せつけ、さらに、「これからどんなに怖い先生が来るかもしれないか」という未来の“可能性”を体験させます。それを見た子どもたちは、「今の先生 Miss Nicely が、どれだけやさしくて、素晴らしい先生だったのか」ということに初めて気づくのです。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||,e.appendChild(d))})(window,document,"script","//dn.msmstatic...