精読

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精読だけでは届かない場所──多読が育てる英語との距離感

「多読は意味がない」とか、「流し読みでは力がつかない」といった意見を耳にすることがあります。たしかに一理あります。流し読みばかりしていると、わかるところだけをつなげて、本当に大事な部分を飛ばしてしまう。“なんとなく”の理解のまま終わってしまう危険性もあります。でも、教室で生徒たちを見ていると、やっぱり多読をしている子は違うんです。精読の限界精読はもちろん大切です。一文一文を丁寧に読み、文法や語の使い方を意識して理解する力は、英語の「骨格」を作りますけれど、精読だけだとどうしても量が足りない。読むスピードも、語感も、言語としての「慣れ」も育ちません。しかも精読の題材は、どうしても難しい内容になりがちです。抽象的なテーマや難単語が多く、逆に基本的な語や日常的な表現に触れる機会が減ってしまう。難しいものを理解しなくてはいけないので、ますます量も減ります。その結果、「理解はできても自然に読めない」「簡単な単語が出てこない」という状態に陥ってしまうのです。「量」が足りないという現実私は以前、「多読なし」で英語を教えていました。そこで痛感したのが、圧倒的な“量”の不足です。子どもたちはたくさん問題...
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多読だけではなく精読をうまく取り入れて実力アップを目指す

多読と精読の重要性は誰もが知るところですどちらかに偏ることなく多読と精読を組み合わせて最短距離でレベルアップしたいものです今回は精読の勉強法を書きます精読の勉強方法1. ざっと読む時間を測って読むwpmを出しておくざっと読んだら理解度チェックをするタイトル/見出し/段落の始まりや終わりにどんな情報が含まれているか把握2. 主題文を見つける各段落の主題文や主旨を特定主題文はその段落の中心となるアイデアを表しているので必ず把握します3. 要約する段落が終わるたびに自分の言葉で要約この手法は読んだ内容を理解し、記憶するための効果的な方法4. 重要な情報に印づけをするこの分野は英語の論理性が分からないと自力で学習するのが難しいです英語初級者(英検2級以下)は日本語の解説を見ても見逃してしまうので、プロに学び最短コースでこの技術を学んでください指示語/代名詞が何を指しているのか?ディスコースマーカーは必ず印をつけておく単語/句/節/文の言い換えand/ or の前後は何を羅列しているのかを確認5. わからない箇所を調べる知らない語彙を調べる単語はわかるのに文意がわからないものを調べる単語を調べた...