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YL1(1.0-1.9)

Ready to Read 3: Pinky and Rex シリーズ

Pinky and Rex and the Spelling Bee題名: Pinky and Rex and the Spelling Bee著者 : Melissa Sweetイラスト:James Howe出版社: Simon SpotlightYL 1.6-2.0語数:2539概要ピンキーとレックスのクラスでは、ついに「スペリング・ビー(綴りの大会)」の日がやってきます。レックスはもともとスペルが苦手で、「みんなの前で間違えたらどうしよう」と不安でいっぱい一方、ピンキーは得意なほうで、自分が優勝するかも!と少しワクワクしています。ところが、クラスにはもう一人、すごくスペルの上手な新しい子がいて、ピンキーはだんだん自信をなくしていきます。大会が始まると、レックスは早い段階で間違えてしまい、落ち込んでしまいます。その後、ピンキーもステージ上で思いがけない失敗をしてしまい、恥ずかしい思いをします。そんなピンキーを励ましたのは、落ち込んでいたはずのレックスでした。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||functi...
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「Kenは何歳?」から広がった授業とジム・カミンズの理論

授業中のやりとり先日の授業で、ある長文にこんな文が出てきました。Ken watches TV.He sees a program about animals.He learns that penguins cannot fly but can swim very well.そこで私は生徒に質問しました。「このKenって何歳?」生徒たちは「小学生?」「10歳くらい?」と答えます。理由を聞くと、前の文に「サッカーをしていたけど雨だと本を読む」という描写があり、そこから「10歳ぐらい?」と推測したのだそうです。そこで私は問い返しました。「え、じゃあみんなはペンギンが飛べないって知ったのは10歳とか12歳なの?」すると生徒たちは「そんなわけないじゃん!」という反応をし、そのあとは、「じゃあ4歳?5歳?」「でもサッカーするんでしょ?」と議論が始まり、結局「5〜6歳くらいかな?」という結論にたどり着きました。「なんで5歳?」ところがその後、一人の子が改めてこう聞いてきました。「なんで5歳?10歳じゃダメなの?」この子は、「ペンギンの知識(3歳くらいで知っている)+サッカーができる年齢(小学生くらい...
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え?そこ?──日本語の『そこ』と英語の where に見る言葉の面白さ

場所のことばが「論点」を指すとき英語のwhereと日本語の「そこ」の不思議な共通点言葉はもともとの意味から広がって、意外な使い方をすることがあります。その一つが、英語のwhereと日本語の「そこ」。本来は「場所」を表す言葉ですが、会話では「論点」や「焦点」を指すことがあるのです。英語のwhereが場所じゃないとき"The Naughtiest Girl again" という小説にこんな一文が出てきました。That was just where Elizabeth was quite wrong!(まさにそこがエリザベスの間違っていた点だったのです!)このwhereは「どこ」という意味ではなく、「その点」「その部分」という意味です。つまり「エリザベスが間違っていたのは、まさにその箇所だった」ということです。日常会話でも同じような表現がよく使われます。That’s where you’re wrong.(そこが間違ってるよ)Here’s where the problem starts.(ここから問題が始まるんだ)Where you went wrong is ignoring the i...
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Common Mistakes:生徒がよくする英語のミスを集めました

生徒がよくする英語のミス集ライティングを指導していると、皆さんが同じところでミスを繰り返すことに気づきます。そのミスを集めてみました。Mistake 1 — Unnecessary capitalization after introductory adverbs/phrasesミス① — 導入の副詞やつなぎ語の直後を大文字にしてしまう原因分析カンマ(,)を文末のように感じてしまう。端末の自動大文字化の影響。日本語の読点感覚を英語の文境界に当てはめてしまう。❌For example, The dogs are friendly. (例えば、犬たちは親しみやすいです。)⭕️For example, the dogs are friendly. (例えば、犬たちは親しみやすいです。)❌At first, She didn’t understand. (最初、彼女は理解しませんでした。)⭕️At first, she didn’t understand. (最初、彼女は理解しませんでした。)Mistake 2 — Writingalotinstead ofa lotミス② —a lotをal...
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「can not」と「cannot」の違いをスッキリ解説!

「can not」と「cannot」の違い英語を勉強していると「cannot」と「can not」という2つの書き方に出会うことがあります。「どっちが正しいの?」「違いはあるの?」と迷う人も多いでしょう。この記事では、中学生や英検3級レベルの学習者にもわかりやすく、この2つの違いを説明します。基本は cannotふつうは cannot を使います。学校のテストや英検のライティングでは、cannot と書けば100%安心です。I cannot swim.(私は泳げません。)She cannot speak French.(彼女はフランス語を話せません。)迷ったら「cannot」だけ覚えればOK!「can not」が出てくる場合では「can not」はまちがいでしょうか?実は、特別なときだけ使える正しい表現です。それは、「can」と「not」を分ける意味があるときです。You can not go if you don’t want to.(行きたくないなら、行かなくてもいいよ。)この文では「not」が「go」を打ち消しています。「行かないことを選ぶことができる」という意味なので「can ...
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NHK 基礎英語レベル2を聞いてびっくりしました!

基礎英語に I stan them hard. が登場!?中学生が任意でNHKのディクテーションの宿題をしてきてくれるので、私も一緒に聞いています。NHK基礎英語2(9月8日の放送)を聞いていたら、思わず耳を疑いました。出てきたのはなんと――"I stan them hard."「stan」ってあの「推し」の意味で使われるネットスラングです!中学基礎レベルのテキストに、こんなリアルな英語が出てくるとは驚きでした。I stan them hard. の意味stan はもともと stalker fan が語源(Eminemの曲「Stan」から広まった)ですが、今は 「激推しする」とか「めっちゃ応援してる」 という意味で、SNSや若者の会話でよく使われます。例:I stan BTS.→ 「BTSをめっちゃ推してる」Do you stan this group too?→ 「あなたもこのグループ推してる?」メモエミネムは2000年に「Stan」という曲を出しました。その歌では“Stan”というファンがエミネムに手紙を書き続け、かなりファン活動が行き過ぎた状態になります。この曲の強い感情やファン...
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プリンツ賞(Michael L. Printz Award)とは?

プリンツ賞(Michael L. Printz Award)(ヤングアダルト文学の最高峰を讃える賞)歴史プリンツ賞(Michael L. Printz Award)は、2000年に創設された比較的新しい文学賞です。授与するのはアメリカ図書館協会(ALA)の青少年図書館サービス部門(YALSA: Young Adult Library Services Association)。この賞の名前は、カンザス州トピカの高校図書館司書であり、ヤングアダルト文学の普及に尽力したマイケル・L・プリンツ(Michael L. Printz)にちなんでいます。彼は生前、生徒に質の高い本を届けることに情熱を注ぎ、その精神が賞の理念に引き継がれています。目的と意義ヤングアダルト文学の地位向上児童文学のニューベリー賞や、絵本のコールデコット賞に比べ、ティーン世代(12〜18歳)を対象とした文学は長らく「評価の空白地帯」でした。プリンツ賞はその空白を埋め、YA文学を正当に評価する場を提供しました。ジャンルを超えた評価受賞対象は現代小説、歴史小説、ファンタジー、SF、グラフィックノベルなど幅広いジャンル。文学的完...
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英語でよくまちがえる! every day と everyday

間違いやすい単語生徒のライティングを添削していると間違いのトップに来るほど間違えやすいもののひとつがeveryday (2語)とeveryday(1語)です。「毎日」と言いたいとき、ついeverydayと書いてしまって❌になることはありませんか。なぜ間違える?実は、これにはちゃんと理由があります。発音が同じだから どちらも /ˈev.ri.deɪ/ と読むので、聞いただけでは区別できません。日本語の影響 日本語では「毎日」が1つの単語なので、英語も同じだと思ってしまうんです。単語のほうが覚えやすいから 「everyday」の方が見た目がスッキリしているので、つい使いたくなります。だからたくさんの中高生が同じミスをするんですね。どうやって覚える?ここがポイントです。every day (2語)= 毎日(「いつ?」に答える)→ I go to schoolevery day.everyday (1語)= ふだんの(「どんな?」に答える)→This is myeveryday bag.日本語でいうと、→毎日(時間のこと) vsふだんの(ものの説明)このイメージで区別するとわかりやすいです。そ...
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themselves と theirself:間違いから見える英語の歴史

「themselves」を「theirself」と書いてしまう英語を教えていると、生徒がよくthemselves → theirselfと間違える場面に出会います。最初はあまり気にならなかったんですが、間違える子が多いのでなぜかなと探っていくと理由がありました。所有格の影響再帰代名詞にはパターンがあります。1人称・2人称は所有格 + selfmyselfyourself3人称は目的格 + selfhimselfherselfthemselvesつまり、myself / yourself の流れで「their + self」と考えてしまうのは自然なことなのです。歴史的な背実はこの違い、古英語の名残です。古英語では「self」は形容詞のように使われていて、代名詞の後ろにそのまま付けられていました。mē self(= me myself)ūs selfe(= us ourselves)hē self(= he himself)つまり、もともとは目的格 + selfが普通でした。ところが中英語以降、1・2人称では所有格 + selfの形が広まり、現在のmyself / yourselfが定着し...
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Curious George チョコレート工場へ

Curious George Goes to a Chocolate Factory題名: Curious George Goes to a Chocolate Factory著者: H. A. Rey出版社: HMH Books for Young ReadersYL : 1.2-1.5語数:661概要好奇心旺盛なサルのジョージと黄色い帽子のおじさんは、チョコレート工場の店舗に立ち寄ります。ジョージはチョコレートの作り方に興味をもち、見学ツアーに参加しますが、すぐに自分の探検モードにスイッチ!工場の中を歩き回った結果、ちょっとしたトラブルはあったものの、その後はヒーロー的な活躍をしてみんなを助けることになります。最後には、好奇心と冒険心がちょっとした「ヒーローの一歩」になるというハッピーなお話です。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts;(b.q=b.q||,e.appendChild(d...