週一回の英語教室だけで「話せるようになる」のでしょうか?
一生懸命送迎をしているお母様たちには申し訳ないですが、
答えはNoです。
英語は日本語と同じ「ものを伝える道具」です。週1回の英語教室では決定的に足りていないものがあります。
足りないもの
時間
英語教室は1時間ぐらいですよね?
週1回行ったところで、年間合計40-45時間です。
レッスンだけ参加して40-45時間で英語が話せるようになったら
奇跡ですよね!!
赤ちゃんが日本語を話し出すまでに一体どれほど日本語を聞いているのでしょうか。
周囲から何時間も日本語のシャワーを浴びて、ようやく「ママ」と言い出すようになるのです。
小さいお子さんの英語修得は「聞く」ことが一番大切です。英語独特のリズムを頭に入れなくてはなりません。
そのために絶対必要な課題は
英語に1日一定時間触れさせることです。
英語はピアノとは違います。ピアノは小さいころやめてもある程度の力が残ります。でも、語学の場合文字習得の前にやめてしまえばゼロに戻ります。
帰国子女も帰国すれば、すぐ英語を忘れます。言語は残酷なぐらいすぐに消えます。
そのことをお考えになって英語に触れさせて欲しいと思います。
英語を学ぶ意義の理解
英語の重要性が分かっていないお子様に英語を習わせるのはなぜですか?自問自答してください。
東大に合格するのに英語を話せる必要はなく、一流企業に入社するのもバイリンガルである必要はありません。
でもあえて小さい内から英語を習わせるには意味があるはずです。
始めたら簡単に「やらないならやめなさい」と言うのはやめましょう。
英語を学ばせているのは「趣味」とか「楽しみ」ではないはずです。
お子さんたちは、英語がイヤになっても中学生、高校生になったら「やめる」という選択肢を持つことができません。
だったら、最初から「やめていい」という選択肢を渡さないでください。
必ず勉強しなければいけなくなる英語を身近に感じさせてあげさせてください。
そして、英語を習う意義をお子さんと語ってください。なんとなく習っているのと、夢を持って習うのとでは全く違います。
親子で夢を共有してください。
間違った3つの意識を捨てましょう
英語教室の講師は外国人であるべきだ
英語教室はネイティブ・イングリッシュ・スピーカーを!とおっしゃる方が多いですが、どんなに多いレッスンでも年間40時間強程度。
2日にも満たない時間です。
そんなにネイティブの英語に触れたければ、ハワイにでも海外旅行へ行きましょう(笑)
その方がよほど付加価値が高いですし、すぐ40時間経ちます!
講師が日本人か外国人かが運命の分かれ道なのではなく、家での活動が運命の分かれ道なのです。
そこを誤解なさらないようにしてください。
英語は英語圏に行けばペラペラになる
お子さんが育ったとき留学を考えるかもしれません。
でも中学英語が苦手で文法が理解できなくても大丈夫、留学すればきれいな英語が話せるようになると思うのは大間違いです。
基本が出来ない子は留学しても程度の低い英語しか話せません。
言語は文法を踏まえた訓練が必要なのです。文法を無視して会話をすることは出来ません。
言語にはルールがあるのです。
単語を並べればいい、という質の低い英語ではなく、美しい文章で話すことを目指して、質の高い英語力をつけてから海外へ飛び立って欲しいと思います。
語学を楽しんで身につけたい
楽しんで語学を身につけられると信じている方が多いです。
古典とか数学だと「楽しんで身につける」ということを誰も言わないのに、なぜか英語だけは「楽しんで」ということがフォーカスされます。
英語というのは言語ですから「遊びのように楽しんで」身に付くわけがありません。
語学は地道に訓練していくしか方法がありません。
受身では身に付きません。
自分から楽しめる方法を見つけてください。英語講師はそのお手伝いしか出来ません。
おまけ
英語育児で有名な方(タエさん)のインタビューです。
この方は息子さんを国産バイリンガルに育て、塾なしで東大合格へ導いた方で有名な方です。
お子さんの英語力を伸ばすのは英語教室ではなく、ご家庭です。
ぜひ参考になさってください。