オンラインになると、どうしても眠そうな子がいます
オンラインレッスンをしていると、どうしても気になる子たちがいます。
教室で会うときは元気いっぱい。
アクティビティにも笑顔で参加して、リアクションも豊かで、声もよく出る。
そんな子たちが、オンラインだと急に眠そうになるんです。
画面の前に座っていても、どこかうわの空。
音読させてみても、声に力が入らない。
だんだん目がとろんとして、しまいには舟をこぎはじめる…。
最初は「今日は疲れてたのかな?」くらいに思っていましたが、
毎回となると、やはりこれは環境のちがいが影響しているのだと感じます。
なぜ、オンラインだと眠くなるのか?
受動的になりやすい環境
画面越しだと、子どもは「見るだけ」「聞くだけ」になりがちです。
教室のように視線や空気感で集中を保つのが難しく、
脳が退屈を感じてしまうのかもしれません。
リラックスしすぎる場所での受講
こたつ、ベッド、ソファ…。
家はどうしてもリラックスしすぎてしまい、
緊張感を保ちにくいのです。
視覚刺激の不足
教室には掲示物や友達の動き、先生の身振り手振りがありますが、
オンラインでは単調な画面が続きやすく、
視覚的に飽きやすいことも要因です。
スクリーン疲れ
ある生徒が「目が疲れて眠くなるんですよね〜笑」と言っていました。
まさにその通りで、長時間の画面視聴で脳が休憩モードに入ってしまうのです。
先生との一体感の薄さ
教室では「見られている」という感覚がありますが、
オンラインではそれが弱まり、
特にカメラオフの時などは気持ちがふっと緩んでしまうことも。
「見る・聞く」だけでは集中しにくい子たち
もともと、勉強が得意ではない子や、
集中を保つのが少し苦手な子は、オンラインでより受け身になりがちです。
教室なら、声をかければ反応が返ってきて、
表情や様子で今どんな気持ちかも伝わってきます。
でも、オンラインではその「気配」が読み取りにくく、
こちらの声が届きにくいと感じることが多くなります。
やっぱり、対面でしか引き出せない力もある
もちろん、オンラインでも学べることはたくさんあります。
むしろ、オンラインだからこそ伸びた子もいます。
でも、「ちょっと勉強が苦手」「集中が続かない」というタイプの子にとっては、
やっぱり対面の方が安心して力を出せる環境なのだと、改めて思います。
レッスンの方法やツールを工夫するのも大事ですが、
それ以上に大切なのは、
どんな場所で、誰と、どんな空気の中で学ぶか。
それが、子どもの学びにとって本当に大きな意味を持つと、日々感じています。
オンラインと対面、それぞれの良さを活かして
オンラインと対面。
どちらにも良さと難しさがあります。
それを見極めながら、一人ひとりに合った学びのかたちを探していく。
今は、そんな時代なのかもしれません。
今日もうとうとしていた子の表情を思い出しながら、
そんなことを考えました。
