「知ることが出来る」は「I can know many things.?」

「I can know」は正しい?学習者が迷いやすい英語表現

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こんな文を書いたことはありませんか?

I can know a lot of things such as math, science, and English.

一見正しそうですが、実は不自然に聞こえます。

なぜ不自然?

ポイントは know という動詞の性質にあります。

know は「すでに知っている状態」を表す 状態動詞

can は「できる/能力がある」を表す助動詞

「知ることができる」という表現はふつう英語では言わないのです。

例:

⭕️ I know English.(私は英語を知っている)

❌ I can know English.(私は英語を知ることができる)→ 不自然

正しい言い方

多くの場合、学習者が言いたいのは「学ぶことができる」や「習得できる」という意味です。
このときは learn を使います。

I can learn a lot of things such as math, science, and English.
 (数学や理科、英語など、いろんなことを学ぶことができます)

「I can know」が使える場面

とは言っても、

 I can know という表現がまったく存在しないわけではありません

ただし、使えるのは「知ることが可能かどうか」という特別な文脈です。

No one can know the future.
 (未来を知ることができる人はいない)

Only God can know what is in people’s hearts.
 (人の心の中を知ることができるのは神だけだ)

つまり、「学ぶ/習得する」という意味では使えないけれど、
「誰も知ることができない」「〜だけが知ることができる」といった制限を表すときには使えます。

使い分けの整理

言いたいこと正しい動詞例文
新しいことを学べるlearnI can learn many things.
調べてわかるfind outI can find out the answer.
理解できるunderstandI can understand math.
(限定的に)知ることが可能knowNo one can know the future.

まとめ

  • 日常英語や作文では “I can learn” を使いましょう。
  • “I can know” は特別な場面(未来や心の中のことなど)でのみ使えます。
  • 「どんな場面なら使えるか」を知ると、英語表現の幅が広がります。
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