I am fun? それとも It is fun? 英語の形容詞の深い世界

先日、小学生の生徒が英作文を送ってきてくれました。

とても頑張って書いてくれて、意味は分かったのですが、形容詞の使い方に苦労していたので

今日はそのお話をします。

人に使う形容詞とそうではない形容詞

英語の形容詞には 人に使える形容詞そうではない形容詞が存在します。

たとえば、

It was a good day.(良い一日だった)
は自然なのに、

It was a happy day.
は、日常的な英語ではほとんど使われません。

理由は簡単で、
happy は 人の感情に使う形容詞だからです。

「日」が「幸せになる」わけではなく、
「幸せなのは人間」のほうだからです。

意味は通じますが、自然な形にすると、I got a shot at the clinic. It hurt. It wasn’t a good day. ぐらいでしょう。

では、どう言えばいい?

英語ではこのように言います。

  • I was happy today.
    (今日は幸せだった)
  • I felt happy all day.
    (一日中、幸せだった)

つまり、「誰が幸せだったか」を明確にする必要があるのです。

同じように、「I am fun.」とは言わない

多くの生徒が間違えるのがこれ。

  • I am fun.(楽しいです) → ❌ 不自然
  • It is fun.(楽しいです) → ⭕️

fun は「楽しい時間・活動」に使う形容詞ではなく、
基本は名詞扱いで 楽しさを与える対象(イベント・活動)に使います。

人に使うと
「私は楽しい存在(おもちゃ)です」
みたいなニュアンスになってしまうので不自然なのです🤣🤣

painful も同じ

“痛い” を表す painful も、

  • The experience was painful.(その経験はつらかった)
    → 物・経験に使える

でも、

  • I am painful.
    とは言いません。
    人は pain を“感じる”ので、
  • I am in pain.
  • It hurts.

という表現になります。

こうした「使い分けの感覚」は、単語帳ではなかなか身につきません。
実際の英文に触れていく中で自然に見えてくるものです。

大量のインプットをしないとなかなか難しいですが、多読はその大量インプットができる素晴らしい方法です♪

英語の単語は「意味」だけでなく、どんな対象に使うかまで含めて覚えると
表現が一気に自然な英語になります♪

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