音読の発音とスピーキングの発音が大きく違う人

音読は上手なのに・・・

音読のときは美しい発音で読めるのに、自分で話すと発音がくずれてしまう子がいます。

一方で、音読時の発音とあまり変わらない子もいます。

これは何が違うのでしょうか?

✅ 音読は上手なのに、発言がくずれる子

  • 英語の音を「そのまま記憶する能力」が高い
  • 文章を音として再現するのが得意
  • 自分の言葉で作って話す習慣が少ない
  • 意味を考えながら話すと発音への意識が薄れる

✅ 音読の発音と発言時の発音が変わらない子

  • 英語を「音だけではなく意味としても記憶している」
  • 文章を自分なりに理解しながら読んでいる
  • 例え言葉がまだ少なくても、全体の文脈を理解する力がある
  • 意味をよく分かった上で音読をするので、発音のリズムも体系化されている

この違いからも分かるように、音読のときの注意点によって、実際に使える英語力になるかどうかが大きく変わります。

音読は「再生」、スピーキングは「生成」

📖 音読: 既に書かれた文章を読むため、発音に集中しやすい。
🗣️ スピーキング: 自分で文章を考えながら話すため、発音に意識を向ける余裕が少なくなる。

音読では「音の型」が視覚的にサポートされるため、学んだ発音を再現しやすくなります。
しかし、スピーキングでは文を組み立てることに脳のリソースが取られ、発音に注意が向かなくなります。
その結果、日本語の音に引っ張られやすくなります。

音読は「知っている単語」、スピーキングは「引き出す単語」

📖 音読では: 目の前の単語を発音するだけなので、発音の知識を使いやすい。
🗣️ スピーキングでは: 知っている単語を瞬時に思い出して使うため、意識が発音から逸れやすい。

スピーキングでは、発音よりも「意味を伝える」ことが優先されるため、日本語の音の影響を受けやすくなります。

音読では「流れ」があるが、スピーキングは「間ができる」

📖 音読: 文章の流れがあり、リズムが生まれる。
🗣️ スピーキング: 言葉を考える間に、リズムが崩れ、日本語の癖が出やすい。

英語のリズムやイントネーションは、文章の流れに支えられることが多いですが、スピーキングでは「単語ごとに発音」する癖が出てしまうため、日本語の発音が入り込みやすくなります。

「発音が上手い=スピーキングが得意」ではない!

発音が良い子がスピーキングで崩れるのは、音を「再生」するのが得意なだけで、意味を考えながら話すことに慣れていないからです。

逆に、発音がまあまあでもスピーキングが安定している子は、英語を言葉として使う感覚が身についているため、自然に話せます。

どうすれば「発音だけ良い人」もスピーキングを伸ばせる?

「意味を意識して読む」練習をする

音読をするときに「今、何を読んでいるか?」を意識する
今読んだ内容をすぐに自分の言葉で説明してみ

👉 発音だけに集中するのを防ぐ!

シャドーイングで「意味」と「発音」をつなげる

発音が良い子は「音だけ」で真似しがちなので、「意味を考えながら真似する」練習を入れる。

✔ 意味を理解してからシャドーイングする
✔ 同じフレーズを少し言い換えてみる練習も加える

👉 「音」ではなく「意味」にフォーカス!

1文でいいので「自分の考えを英語で言う」練習を増やす

発音が良い子は、「書かれたものを読む」ことには慣れていても、

「自分の考えを英語で話す」経験が少ないことが多い です。

✔ 簡単な質問に自分の言葉で答える練習をする
✔ フルセンテンスでなくてもOK!単語だけでも発話を増やす!

👉 自分で話すことに慣れると、発音のギャップが少なくなる!

まとめ

🎯 発音が良い子は「音の再現力が高い」が、「意味を考えて話す経験が少ない」とスピーキングで崩れやすい。
🎯 発音がまあまあでもスピーキングが安定している子は、「英語を意味のある言葉」として捉えているため、テンポが変わらない。

👉「発音だけ良い子」は、意味を意識しながら話す練習を増やせば、スピーキングも伸びます!

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