大富豪が教えてくれた「頭の回転」と学びの本質
毎年、生徒と大富豪をしていると、あることに気づきます。
すぐにルールを理解できる子もいれば、何年もかかる子もいるということです。
同じマークで3枚以上の連続(例:4・5・6)が必要なのに、
「9を3枚出していい?」と聞いたり、「7と8の2枚は出せる?」と出してきたりする子もいます。
決してふざけているわけではありません。
情報処理が追いついていないのです。
まだ成長しきっていない子どもたちにとって、大富豪は実はかなり高度なゲームのようです。
- 同じマーク+連続+3枚以上という条件
- 3が最弱、2が最強という特殊な強さの順番
- 8や2では上がれないという制限
- 自分の順番の把握
- 他人の出したカードの記憶
- 戦略の構築
これらを同時に処理しなければなりません。
ワーキングメモリや実行機能がまだ十分に発達していない子にとっては、これは大きな認知的負荷になります。
覚えていないのではなく、毎回ルールを再構築しているのです。
一方で、幼い頃からカードゲームを真剣にやってきた子は、明らかに頭の回転が速いです。
- 順番を自然に追える
- 先を読める
- すぐに切り替えられる
- 戦略を立てられる
カードゲームは、
- 処理速度
- ワーキングメモリ
- 認知の柔軟性
- 抑制力
- 戦略思考
を鍛えています。
これは「頭の良さ」というより、積み重ねられた認知トレーニングの差なのだと思います。
英語学習に当てはめてみる
そして、これは英語学習にもよく似ています。
三単現、語順、時制、意味理解。
これらを同時に処理することは、実は大富豪と同じくらい高度な作業です。
だからこそ、回数が大切です。
何度もゲームを繰り返すことで、少しずつ処理が自動化される。
文法も同じです。
繰り返しが流暢さを生み、経験が思考速度を育てます。
カードゲームはただの遊びではありません。
脳のトレーニングでもあり、学びの本質を教えてくれる存在なのです。


