多読についてのコメント

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裏表紙にある「見出し語(Headwords)」とは?

Graded Readersの裏表紙には Headword (見出し語)というものが書いてあります Graded readersに書かれている「headword」というのは そのテキスト内で重要な単語やキーワードを指します 一般的に、graded readersは異なるレベルに応じて英語のテキストを提供しており それぞれのレベルに適した語彙が使用されています。 その中で、各単語の基本形や基本的な形態が、 テキスト内で特に重要な役割を果たす場合、 その単語が「headword」として扱われます。 このような単語は、読者が物語の流れや内容を理解する上で重要な役割を果たすため、 特に目立って強調されることがあります。 例えば、ある英語のgraded readerがレベル1(初級者向け)の読者を対象としているとします。 その中には、次のような文章が含まれてとします。 Tom likes to play with his dog. They run in the park every day. この場合、"Tom"や"dog"、"run"などの単語が「headword」となります。 これらの単語...
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本の裏表紙をじっくり見たことがありますか?

皆さんは本の裏表紙を見たことがありますか? その小さなスペースには、驚くほどの情報が詰まっています! 本の裏表紙にはそれぞれ言葉があります。 blurb:その本の魅力を短く紹介する宣伝文 tagline:その本のテーマを端的に表すキャッチフレーズ testimonials:体験談、書評 の3つをご紹介しましょう。 ブラーブ(blurb) その本の魅力や内容を簡潔に伝える宣伝文。 ブラーブは、読者の注意を引くために魅力的な導入の文が書かれています。 主要なアイデアやプロットの要約になっており、読者が本の内容や物語の本質を理解できるようになっています。 ブラーブは、読者の興味を引き、想像力を刺激する魅力的な言葉や表現が使われて、リズミカルで魅力的な文体を持つことで、読者の関心を引き付けます。 あるいは、賞賛や評価の引用が書かれたりしている時もあります。 blurbについての説明はこちら(英文です) タグライン(tagline) その本のテーマやエッセンスを端的に表すキャッチフレーズです。 タグラインは簡潔で本の主要なテーマや魅力を端的に表現されており、 一般的には数語から数文の範囲で出来上...
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Graded Readersとは(グレーデッド・リーダーズ)とは

段階別読み物:Graded Readers(グレーデッド・リーダーズ) 多読には必須の言語学習者向けの書籍で、 特定の言語レベルに合わせて難易度が調整されています。 一般的に、 初級者 中級者 上級者 などのレベルに分かれており、それぞれのレベルに合った文法や語彙が使われています。 レベルが上がるにつれて、前のレベルで学んだ語彙が体系的に積み重ねられることによって 語彙を強化でき、定着させることができます。 制限された語彙と文法 各レベルのグレードリーダーズでは、学習者が理解しやすいように語彙や文法が制限されています。 初級者向けの本では簡単な単語や短い文が使われ、徐々に難易度が上がっていきます。 イラストの仕様や話を単純化したりもして工夫が施され、 学習者がストレスなく読み進めることができます。 レベル分けされた文章 グレーデッド・リーダーズは、言語学習者のレベルに合わせて文章がグレード分けされています。 初級者向けから上級者向けまで、さまざまなレベルが用意されています。 オーディオや補助資料の提供 全てではないですが、一部のGraded Readersには、オーディオバージョンや教...
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語彙学習は2種類のやり方で!そして何を覚えるかも重要

皆さんは単語をどうやって覚えていますか? ノートに書き出す? 単語帳を赤シートで隠しながら覚えますか? そもそも何を覚えれば英語圏の読み物を読めるようになるのか?? 語彙学習には2通りあります。 その両方を組み合わせていかないと語彙が増えませんし、 覚えたところで使えるようになりません。 今日は語彙学習について触れていきます。 2種類の学習法 これは 意図的語彙学習と 付随的語彙学習 です どちらも必要です 意図的語彙学習 積極的な語彙学習: 単語やフレーズを学ぶ方法 単語帳や語彙リストを使って、新しい単語を定期的に学習 文脈ベースの学習: 文脈や会話の中で単語やフレーズを学ぶ方法 物語や会話を通じて新しい言葉を学んだり、 の会話やコミュニケーションの中で新しい言葉を使う 視覚的学習: 図やイラストを使って単語や概念を学ぶ方法 特に初学者や視覚的な学習スタイルを持つ人に効果的 音声学習: 単語やフレーズを聞いて発音を学ぶ 音声教材を使って、言語の音声を練習する どの単語を覚えるか? 単語を覚えると言っても、英語圏の読み物を読めるようにするには どれを覚えていかなければいけないか? これ...
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要約における多読の美点と弱点をまとめました

要約の練習を高校生クラスでスタートしました 要約をする際、多読にどのような強みと弱みがあるのかが非常にわかる結果となりました 要約における多読の美点: 速度と効率性 多読により、大量の情報や文章を素早く読み取る能力が向上します。 要約に必要な情報を迅速に把握できます。 要点抽出 多読を行うことで、文章の要点を特定しやすくなります。 これにより、主要な情報を要約する能力が養われます。 語彙と表現の豊富さ 複数の素材を読むことで、さまざまな語彙や表現に触れる機会が増えます。 これは要約において必須のパラフレーズの能力向上に繋がります。 (パラフレーズ:一つの語や文を違う表現で言い換えること) 要約における多読の弱点: 詳細の欠落 多読は詳細な情報や細かいニュアンスを見落とす可能性があります。 要約において重要な詳細を見逃してしまうことがあります。 文脈の理解不足 多読では、特定の文脈や背景を理解する時間が限られています。 そのため、文脈を十分に理解できないまま要約する可能性があります。 誤解や誤った解釈 分からない語彙を飛ばして読むことによる誤解や、誤った解釈が生じる可能性があります。 こ...
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2023年度2回目の指導者講座が終わりました

指導者講習2期生 多読指導をした経験のない先生方への指導者講習が終わりました プログラムは3部門に分かれており 1多読について 2多読レッスン 3問題点 の3つです 「多読について」の部門:3レッスン 1多読とは 2多読指導とは 3グループコンサルと多読用の素材について ここでは多読の入り口を学びます 一口で多読と言っても、ただ読んでいればいいわけでもありませんし みんなが理解できるように同じ教材を使って指導するわけでもありません 多読指導は精読レッスンや音読レッスンとは違うことを理解していただく必要があります 「多読レッスン」の部門:3レッスン 1実際の多読レッスン(オンライン) 2実際の多読レッスン(対面) 3グループコンサルと指導に使う素材の講座 ここでは実際にレッスンをどのようにして行うかを学びます また、先生方のレッスンにどのようにして入れていくかを具体的に考えます 「多読レッスンの問題点」の部門:2レッスン 1イベントなどのご案内や保護者&生徒たちのQA 2実際のレッスン/発生する問題点&解決方法 ここでは当教室で行なっているトレーニングやイベント&コーチング 長年多読をし...
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無料で楽しめる英語の読み物を提供しているサイト

*この記事は「子供向け英語多読&読み聞かせ情報のまとめ」に掲載されました。 生徒たちに英語を教える時なくてはならない教材が豊富に揃っている Twinkl会社さんはこちらです サイト紹介 英語を読めるようにするには大量の英語を読まなくてはいけません 好きな本を次々と買えれば理想ですが、お金がかかるので無料のサイトを利用しながら 読む量を増やしていくのも一つの手です 無料で読めるサイトをご紹介しますので興味があれば覗いてみてください ABCmouse サイト: ABCmouse 幼児から小学生向けの学習プラットフォーム 今リンクが切れてるようです BBC Learning English サイト: BBC Learning English 子供向けのコンテンツが充実 Children's Storybooks サイト:Children's Storybooks 収録数は多くないが、オリジナルストーリーが楽しい Freechildrenstories.com サイト: Freechildrenstories.com 幼児から中学生向けの良質な絵本が読める Free Kids Books サイ...
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高校卒業までにペーパーバックが読める人の特徴を考えてみました

長年多読を指導しているとペーパーバックを読めるようになる人と 読めるようにならない人の特徴が見えてきます 高3卒業までにペーパーバックが読めるようになる方はこのような特徴があります Wikipediaの説明によるとペーパーバックとは ペーパーバック(paperback)もしくはソフトカバー(softcover, softback)とは、安価な紙に印刷され、ハードカバーの様に皮や布や厚紙による表紙を用いていない形態の本のことである。並製本(なみせいほん)、仮製本、ペーパーカバーともいう。 特徴 1. 英語多読を勉強ではなく楽しみとして捉えている 2. 英語の成績や模試の結果をあまり気にしない 3. 難しすぎる本や簡単すぎる本を選ばない 4. 語数をあまり気にしない 5. 文法や語彙は別物としてちゃんと勉強している 6. 定期的に多読時間をある程度確保している 7. 一日何分と自分に課題を課すのではなく「読みたい本」「チャレンジしたい本」が常にある 8. 好きなシリーズがあって繰り返し読むが、新しい本にも挑戦している 9. レベル分けされた本が好きではない 多読は勉強ではない 英語多読を勉...
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多読と精読の違いは?どちらを優先して行うべき?

Readingというと以前は「精読」のことでした 今は「多読」の認知度が高くなって来ましたが、この「精読」と「多読」の2つを紹介していきます 自分の勉強に上手く取り入れてみてください 精読と多読 精読と多読は真逆の勉強方法です 精読 「質」を高めていく勉強法です 単語、文法、構文、意味、ニュアンス、1語1語に焦点を当てて理解します 分からないところがなくなるまで分解し、分析していきます 母語を使っての解説を聞いたり読んだりすることが多いので読み間違いがなくなります 一般的な大学受験の勉強法です 多読 量をこなしてスピードを重視する勉強法です 1語1語ではなく全体を捉えていきます 単語も文法も「なんとなく」理解し、それを反復していくと自然に英語を理解できるようになります このリーディング方法は母語を介さないので英語を英語の語順のまま取り入れることができ、 その結果リーディングのスピードがかなり上がります ただ、自分のレベルより落として大量に読む必要があります 精読&多読のメリット 精読のメリット 新出単語を覚えられる 文法や構文を学ぶので、英文の内容をしっかり把握できる 読み間違うことな...
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すでに100万語に達成し、多読歴2-3年以上の中高生へ

中学から数えて多読歴3年以上の人へ 多読を中学以降2-3年以上してきて、まだYLにこだわっている人はいますか? もし、YLで本を選んでいるのであれば、そろそろYLの呪縛から逃れましょう 高1の生徒に「自分のYLがよく分からない」と言ってくる子がいます ほとんどの生徒は自分がどのレベルを読めるのかを把握していますが、 この子だけは自分のYLがよくわかっていません 一見すると問題児のように見えますが、実はそうではないのです 多読をしていると、どうしても語数とかYLにこだわってしまい、 「自分は今YL0.8だからそれ以上のものは読めない」とか「読める」とか数字で測ってしまうんですね でも、このようにざっくりと読む子は 本当に読書を楽しんでいる子が多く、「読めるものを読む」という基本中の基本を実施できています 自分がこの本なら読める、とか読めない、とかを肌で感じることができるようになります 数字というのは良くも悪くも人を縛ってしまいます 保護者の方も本を借りるとき、自分の子はYL0.5だから、これ! とお子さんの本を選んでしまう傾向が出てしまいます(だから保護者の方が代わりに借りるのはダメなの...