お子様に小さい時から英語を学ばせるという意味を本当にわかっていますか?

小さい頃からの英語力

私は個人的にはお子様が小さい時から英語を始めるというのはとてもいいと思います。

当教室にも2-3歳ぐらいから来て、18-19歳になってもまだクラスに在籍してる、

というような子たちがいましたし、今でもいますが、彼らの英語力は目覚ましいものがあります。

英検で言えば、2級の高得点は楽々取り、

知らないうちに準1級に受かるような素晴らしい英語力となります。

「〜のことを話して」、と言えば、ペラペラ〜と話してくれますし、

「〜について書いて」と言えば、パパッと書いてくれます。

偏差値も70どころか80、90と高い数値が出たりします。

毎日毎日宿題を行い、日々英語に触れてきたという結果、

英語を教科ではなく言語として身につけてくれていると感じます。

ただ、そんなにうまくいかない

小さい頃からの英語は続けば素晴らしいのですが、実は、

小さい頃から始める子は小3−4でやめる子が多いです。

お母様の強い意志がないと、親子で英語を他の習い事と同列に見てしまうことが多いため、

他の習い事と比べて子供に選択権を与えてしまうんですね。

始めるときはお子さんの意志ではなかったはずですが、終わる時はお子さんの意思で終わります。

子供にそんな「英語頑張る」というような気持ちはありませんから

(しょっちゅう海外へ行ってるとか、英語を話す機会に溢れてる、というような環境でない限り)

選択権が与えられたら「やめる」というのは想像に難くありません。

後々、その子が習ってたら費やさなくていいであろう時間を費やさなくてはいけないハメになると

ちょっと考えたらわかるはずなのに。。。

(だってそのために小さい頃から英語教室に入れたんですよね?)

楽しい習い事を優先してしまいがちです。

うちの教室でも、幼児からいる子たちがそのまま中学まで継続する子はそこまで多くないです。

ですから、お子さんを小さい頃から英語に通わせる場合は、お母様の強い意志が必要になっていきます。

小4で辞めるぐらいなら、やらせない方が返っていいです。

逆に、小4で入ってきた方がモチベーションが高いのでよほどモノになります。

教室側サイドからも正直、小学中学年で辞めるなら入ってきてくれなくて良いと思っています。

少なくとも私は「楽しいひとときの英語」なんかに興味はありません。

「モノにならなきゃ意味がない」と思ってます。

それは英語を学ばせたいと思っている保護者の方も同じではないでしょうか?

「楽しみ」のためなんかに高い英語のレッスン料なんて払っていませんよね?

英語ができるようになるためにお金も時間もかけているんですよね?

そして、遊びでは困る大きな理由が出てきました。

それは今の英語教育が以前と全く違うモノになったという理由です。。。

2021年教育改革

2021年を境に英語教育は大きく変わりました。

特別な学校とか私立校とかではなく、公立の中学校で大きな変化がありました。

今までなら通用していたことが通用しない

暗記をして乗り切ることもできない

実用英語の導入です。

従来の勉強法しか知らない学校や塾にとっては完全な難化です

それも想像を絶するスピードで変化しました。

単語量が増えただけではなく文法も以前より1年先を見なくてはいけなくなり、

簡単な文法は「小学校でやってきたので大丈夫」という考えのもと教科書ができています😓

中学から英語を始めれば大丈夫、なんて時代はとうに過ぎています。

今は小学高学年から「読めるようにしておかないと大変な時代」となってしまいました。

中高生相手に英語を教えている身からすれば、

大事な小5−6時代前に辞める、というのは自殺行為です

それは中学で膨大な時間を英語に費やさなくてはならない、という事実が突きつけられることになります。

文字を読める前に英語をやめるなら最初から習わない方がいい

文字が読める前にお子さんが英語から離れたら、あっという間にゼロに戻ります。

残るのは小さい頃なんとなく言ってた発音ぐらい

言葉は残酷なぐらいすぐ消えます。

ですから小さい頃に「ちょっと楽しく英語で遊べたら良い」と思っている保護者の方を除いて、

将来お子さんの英語力を伸ばしてあげたいと思って英語を始めるのであれば

「辞められない」という覚悟が必要です。

少なくとも、英検3級ぐらいのものがサラリを読めるようになるぐらいまでは

辞めさせてはいけません。

だって、彼らが大きくなって中学、高校、となった時「辞める」という選択肢がないんですから。

昔なら「勉強サボった」ぐらいなら前日の暗記で乗り切ってそこそこの点数が取れたでしょう。

でも、今は前日の暗記ぐらいじゃ30点すら取れなくなっています。

こんなに大変なことになっていることを知らずに

「本人の意思」なんかに任せて小学校高学年になる前に英語から離れたら

中学に入ってからの負担がものすごいことになります。

小さいお子さんを英語教室に入れるなら

小さい時に「英語をやめる」という選択肢を渡すならやらせる意味なんかないです。

これは嫌がっているお子様をやめさせるな、と

申し上げているのではなく

嫌がる隙を与えないほど英語学習を日常化しないといけないということです。

英語は「やってもいいし」「やらなくてもいい」

「やる気がないならやめなさい」と平気で言う

そういう親であっては意味がないんです。

そういう選択肢さえ与えないほど「当たり前に英語がある」という環境を整えてあげる

日常の中に英語が散りばめられている

私たちが日本語を「好きだ/嫌いだ」と思うことがないように

英語も「そういうもの」でなくてはいけない

そう思わせる努力が親に必要です。

これが実行できないなら、もっとお子様が大きくなって、

自分で「やりたい」と言うのを待ってはいかがですか?

別に小さい頃からやったらレベルが高いわけでもない

「やりたい」って言ってくれる子は高学年からでも十分伸びますし、

国際人になることだって全く問題ありません。

「やりたい」と言って頑張る小4ぐらいの子は、

やりたいんだかやりたくないんだか分からない

続くか続かないか分からないような状態で英語教室に週1回通わせて

適当に放置されてる子より、

ずっと早く、ずっと高くレベルアップします。

小さい頃からやって、本気で頑張れる子なんて、そうは存在しません。

それは保護者の方のサポートのおかげです。

それがないなら(教室の送り迎えと宿題チェック、だけでお子さんがペラペラになったりはしません)

どんなに小さい時から通っても、後から入ってくる子にすぐ抜かれてしまいます。

小さい頃から英語を始めて、成功している子たちは

「本人が英語を好きだった」という超ラッキーな場合を除いて、

保護者の弛まぬ努力の結果なのです。

(ちなみに、うちの高校生の大半は「どの教科が一番好きですか?」と聞かれて

「英語」と答える子は滅多にいません😅)

幼少期から英語を習わせるのなら、始める前によくお考えになってくださいね。

英語は「幼児」や「小学生」のものではなく、もっと大きくなってから大事になるものなのです。

本当に英語を始めるということは「生活そのものが変わっていく」のですから。

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