題名: Jennifer and Josephine
著者: Bill Peet
出版社: Turtleback Books
YL: 4.0-4.5
語数: 2,000
あらすじ
Jenniferは、ガタガタの古い車。持ち主に長年使われ、くたびれてしまいました。
一緒に旅をするのは、Josephineという名のやせたネコ。
車の中で暮らしながら、JosephineはJenniferを「守り役」として支えています。
ある日、持ち主がJenniferを手放すことを決め、彼女たちは途方に暮れてしまいます。
しかし、運命の巡り合わせで出会った新しい家族が、二人を温かく迎え入れます。
この出会いを通じて、Jenniferは新しい役割を見つけ、Josephineも安心できる新しい生活を始めるのです。
レベル
『Jennifer and Josephine』 のYL(読みやすさレベル)はおおよそ 4.0~4.5 でしょう。
Bill Peetの絵本は、語彙や文章構造が比較的しっかりしているため、多読初心者というよりは、ある程度英語に慣れている読者に適しています。
このような難しめの英語が使われています↓
The foolhearty Mr Frenzy kept a big foot jammed on the gas pedal and the old car raced on while Josephine worried. They were heading straight into a storm. Billowing black clouds rolled over the countryside, and a streak of lightning shot through the sky followed by a great rumble of thunder.
日本語訳:無鉄砲なフレンジーさんは、アクセルペダルを力強く踏み込んだままにしていたため、古い車は猛スピードで走り続けました。その間、ジョセフィーンは心配していました。彼らはまっすぐ嵐の中へと向かっていたのです。黒い雲が大きく膨らみながら田園地帯を覆い、空には稲妻が走り抜けました。その後、轟くような大きな雷鳴が響き渡りました。
感想
『Jennifer and Josephine』は、「見た目や価値だけで物事を判断してはいけない」というメッセージを優しく伝えてくれる絵本です。
傷ついたJenniferが新しい役割を見つけ、Josephineが安心して暮らせる場所を得る様子に、心が温かくなりました。
Bill Peetの絵本の中でも特に優しい雰囲気を持つこの作品は、どの世代にもおすすめです。