The Lorax
題名: The Lorax
著者 : Dr. Seuss
出版社: HarperCollins
YL: 2.5-
語数: 1760
あらすじ
昔、豊かな森の中には、色とりどりのトゥルフラの木が茂り、たくさんの動物たちが幸せに暮らしていました。
ある日、ワンスラー(Once-ler)という男が森にやってきて、その美しい木々を伐り始めます。
彼はトゥルフラの木の毛のような部分を使って、スニード(Thneed)という商品を作り、大成功をおさめます。
しかし、木がどんどん切られ、工場が増え、空気や水が汚れていく中で、森の動物たちは住む場所を失っていきます。
そのとき、ロラックス(The Lorax)という不思議な小さな生き物が現れます。
彼は木の代わりに「話す者(speaks for the trees)」として、ワンスラーに自然を守るよう訴えますが、ワンスラーは利益を優先して聞き入れません。
やがてすべての木が切られてしまい、工場も閉鎖され、ロラックスと動物たちは姿を消します。
孤独になったワンスラーは、ようやく自分の過ちに気づきます。
物語の最後で、ワンスラーはひとつだけ残っていたトゥルフラの種を少年に託し、
「これを植えて、森を取り戻してほしい」と願います。
少年がその種を大切に育てることで、希望が再び生まれるのです。
Thidwick the Big-Hearted Moose
題名: Thidwick the Big-Hearted Moose
著者 : Dr. Seuss
出版社: HarperCollins
YL: 2.5
語数: 1,355
あらすじ
シドウィックは、心の優しいヘラジカです。
ある日、湖のほとりで草を食べていると、小さな虫が「あなたの角に乗ってもいいですか」とたずねます。
シドウィックは親切に「もちろんどうぞ」と答えます。
ところがそのうち、虫の友だちのクモや鳥、キツツキなどが次々と角の上に住みつき、にぎやかな住人たちが増えていきます。
角はどんどん重くなり、シドウィックは仲間と一緒に南へ移動したくても動けなくなってしまいます。
それでもシドウィックは、「お客さまを追い出すなんて失礼だ」と言って我慢を続けます。
しかし季節が変わり、仲間は去り、寒さと空腹が彼を追い詰めます。
ついに猟師たちが現れ、シドウィックを撃とうとします。
この物語は、親切すぎるがゆえに困ってしまうシドウィックの姿を通して、「思いやり」と「自分の意志を持つこと」の大切さをユーモラスに描いています。
Dr. Suess
リズム感のある言葉遊びとユーモア、そしてカラフルで独特なイラストで知られ、英語圏では子どもから大人まで世代を超えて愛されています。
ドクター・スースの作品は、以下のような特徴があります:
- 独特のリズムと韻(rhyme)を多用した文章
- 架空の単語やキャラクターを生み出す想像力
- 道徳的・社会的メッセージ(環境、平等、勇気など)
- 子どもが自然に英語の音やリズムを楽しめる構成



