題名: Julia, Child
著者: Kyo Maclear
イラスト: Julie Morstad
出版社: Tundra Books
YL: 2.5 – 3.0
語数: 800
心と人生を豊かにする絵本
「食べること」「楽しむこと」「幸せを分かち合うこと」――これらのテーマを、子どもたちの視点で優しく描いた絵本が 『Julia, Child』 です。
この絵本は、Kyo Maclearの詩的な文章とJulie Morstadの美しいイラストによる心温まる作品です。
あらすじ
主人公のJuliaと友人のSimoneは、料理を通じて大人たちの心を変えようとする少女です。
彼女らは、大人たちが「子どものような純粋な喜び」を忘れていることに気づきます。
大人たちは日常の忙しさに追われ、楽しむ余裕を失い、どこか冷たくなっています。
そこでJuliaたちは料理を作り、大人たちに「楽しむことの大切さ」を思い出させようと奮闘します。
この物語を通じて、読者は食べることや喜びを共有することの意味を改めて考えさせられるでしょう。
リンク
魅力的なイラスト
Julie Morstadのイラストは、この絵本の大きな魅力の一つです。
- 繊細で緻密な描線
登場人物の表情や身振りが丁寧に描かれています。 - 色彩のコントラスト
大人たちの冷たい世界には控えめな色、Juliaたちの料理や喜びに満ちたシーンには鮮やかな色彩が使われています。この対比が、物語のメッセージをさらに引き立てています。 - 幻想的で遊び心のある構図
料理がまるで魔法のように描かれる場面や、日常の中にユーモラスな要素が溶け込んでいる点も、見る人を楽しませます。
(それに比べて文字が「普通」のフォントなので更に不思議な感覚になります)
英語学習者にもおすすめ
この絵本は、英語学習者にも非常におすすめです!
- 語彙と文章がシンプル
詩的な表現が多いものの、単語自体は簡単で分かりやすく、イラストも内容理解を助けてくれます。 - 美しい英語表現
「食べる喜び」や「人生を楽しむ」ことを表現する英語が散りばめられており、楽しみながら豊かな言い回しを学べます。
おすすめポイント
『Julia, Child』は、大人にも子どもにも響く深いメッセージを持つ絵本です。
忙しい毎日を過ごしている大人にとっても、この本は「少し立ち止まって楽しむこと」の大切さを教えてくれます。
料理好きな人、絵本好きな人、英語学習者など、幅広い読者におすすめの一冊です!