文法はどうやって身につける?
問題集だけではダメな理由とリスニングの重要性
英語の勉強をしていると、文法がなかなか身につかないと感じることがありますよね。
特に、問題集をたくさん解いても、実際に英語を使うとミスが出てしまうことが多いかもしれません。
それに加えて、多読をしているのに、ライティングになると文法ミスが多いと感じることもあるでしょう。
今回は、どうしてそうなるのか、そしてどうすれば文法をしっかり身につけられるのかを説明します。
文法は問題集だけでは身につかない!
文法を覚えるために、問題集をたくさん解くことは大事ですが、それだけでは文法を完全に身につけることは難しいです。
問題集は、文法のルールを理解するのに役立ちますが、それを実際に使えるようになるためには、別の練習が必要です。
例えば、文法問題で「現在完了形」の使い方を覚えたとしても、英語で日記を書いたり、英語で話すときに、そのルールを自然に使えるようになるには時間がかかります。
問題集だけでは「知識」としては身についても、それを実際に使う力が不足しがちです。
多読だけでは文法が身につかない理由
多読は、英語力を伸ばすためにとても有効です。
しかし、多読だけでは文法を正しく身につけることは難しいこともあります。
読んでいるときに文法にあまり注意を払わず、内容やストーリーに集中してしまう子は特に当てはまります。
これが原因で、たくさん読んでいるのに、いざ自分で書いたり話したりすると、文法ミスが多くなってしまいます。
多読は英語に慣れるのには良いですが、文法をしっかり使いこなすには、他の方法も必要です。
リスニングも文法学習に重要!
リスニングは、文法を身につける上で非常に重要です。
リスニングを通じて、ネイティブスピーカーがどのように文法を使っているのかを自然に学ぶことができます。
例えば、リスニングをしていると、「この文法はこういう場面で使われるんだな」とか、「こういう風に言うと自然なんだな」ということが、耳で覚えられるようになります。
リスニングをすることで、文法の使い方を直感的に理解できるようになるので、文章を書くときや話すときに自然と正しい文法を使えるようになります。
どうすれば文法が身につくのか?
- リスニングを活用する: 英語の音声や動画をたくさん聞くことで、文法の使い方を耳で覚えることができます。特に、ネイティブスピーカーの英語を聞くことで、自然な文法の使い方を学びましょう。
- 実際に書く練習をする: 文法のルールを覚えたら、それを使って短い文章を書いてみましょう。
- 多読を続けつつ、文法にも注意を向ける: 多読をする際に、特定の文法に注目しながら読むようにしてみてください。自分が苦手な文法が出てきたときは、特に注意して読んでみましょう。
- フィードバックをもらう: 自分で書いた文章を先生にチェックしてもらい、どの部分で文法ミスがあるかを教えてもらいましょう。フィードバックを受けることで、自分の弱点を知ることができます。
文法問題集の使い方
文法の問題集も付き合い方が大事です。
一番ダメなのは、解いて、答え合わせをして終了〜!となること😅
解いた問題の振り返りをする
問題を解き終わったら、答え合わせだけで終わらせず、間違えた問題や自信がなかった問題を振り返ることが大切です。
なぜ間違えたのか、どの文法ルールを理解していなかったのかを考え、問題の解説をよく読みましょう。
理解が浅いところを見つけたら、その文法についてもう一度確認したり、関連する練習問題を追加で解くと良いです。
文法のルールを覚えるだけでなく、使い方を意識する
問題集では、文法のルールを覚えることが中心になりますが、それを実際にどう使うかを意識することが重要です。
例えば、「この文法はどんな場面で使われるのか?」や「どういうニュアンスがあるのか?」といったことを考えながら勉強すると、文法の理解が深まります。
解くスピードよりも理解を優先する
問題をたくさん解こうとして、急いで解くと、表面的に問題を解くことに集中してしまい、文法の理解が浅くなることがあります。
大切なのは、問題を一つひとつ丁寧に解き、しっかりと理解することです。
特に難しい問題に時間をかけて取り組むことが、文法力を伸ばすために重要です。
フィードバックを受ける
もし可能なら、先生や友達に解いた問題を見てもらい、フィードバックを受けると良いです。
自分では気づかない間違いや弱点を指摘してもらうことで、効率的に改善できます。
多読をしているからこその文法軽視
多読をしていることで、内容が理解できるため、文法を軽視してしまう子が多いというのは、よくあることです。
多読は文章を流れで理解する力をつけるのにとても効果的ですが、その一方で、細かい文法に注意を払わないまま読み進めてしまうこともあります。
このような状況に対処するための方法をいくつか紹介します。
多読はストーリーを楽しむためのものですが、文法で悩んでいる方は以下の方法も取り入れてみてください。
文法を意識した多読を取り入れる
多読をするときに、ただストーリーを追うだけでなく、特定の文法に注目しながら読むようにすると良いです。
例えば、「今日は動詞の使い方に注意しよう」とか、「be動詞と一般動詞の使い分けに気をつけてみよう」という風にテーマを決めて読むと、文法にも自然と目が行くようになります。
要点をメモする
多読をしているときに、気になった文法やわからなかった表現をメモする習慣をつけるのも有効です。
後でその部分を見直して、どうしてその文法が使われているのかを確認することで、文法への理解が深まります。
文法解説付きの読書
多読の素材に、文法解説がついているものを選ぶのも一つの方法です。
読んでいる途中で、その文法に関する解説があれば、自然と文法に目が行きます。
これにより、文章の意味だけでなく、その構造についても理解が深まります。
読み返し
一度読んだ後に、もう一度文法に注目して読み返すことを勧めましょう。
最初はストーリーを楽しみ、次に文法を確認するというステップを踏むことで、文法への理解が強化されます。
ライティングとの併用
多読だけでなく、ライティングも組み合わせて学習することが大切です。
多読で得た文法知識を使って、自分で文章を書く練習をすることで、読んだ内容がしっかりと身につきます。
例えば、読んだストーリーの要約といった練習が効果的です。
文法クイズやテストを取り入れる
多読の後に、読んだ内容に関連する文法のクイズやテストを行うことで、文法に注目できるようになります。
オンラインで多読をしている人や、Graded Readersを使って多読をしているような人は巻末に文法クイズがあることが多いので、ぜひやってみてください。
ゲーム感覚で楽しみながら文法を確認できます。
何度やっても説明を聞いても間違える理由は?
何度問題集を解いても文法が身につかない理由には、いくつかの要因が考えられます。
これらの要因を理解し、対策を取ることで、学習効果を高めることができます。
学習方法が合っていない
人それぞれ、効果的な学び方は異なります。
たとえば、問題集を何度も解いても、視覚的な学習よりも実際に使って覚えるほうが向いている人もいます。
自分に合った学習方法を見つけることが大切です。
自分に合った学習方法を探してみましょう。
例えば、書いて覚える、声に出して練習する、友達と一緒に学習するなど、いろいろな方法を試してみてください。
間違いから学んでいない
何度も間違えてしまう原因は、同じ間違いを繰り返している可能性があります。
これは、間違いをしっかりと振り返っていないことが原因です。
間違えた問題をただ繰り返すのではなく、なぜ間違えたのかを分析し、その部分をしっかりと復習するようにしましょう。
間違いノートを作って、自分の弱点を克服することが効果的です。
焦りやプレッシャー
「また間違えたらどうしよう」と焦ると、集中力が低下し、結果的にミスをしやすくなります。
プレッシャーを感じすぎると、学習が楽しくなくなり、効果が薄れてしまいます。
リラックスして、ミスをしても「次はできるようにしよう」と前向きに考えることが大切です。
反復が足りない
文法やルールは、何度も繰り返し学習することで頭に定着します。
もし学習時間が足りなかったり、繰り返しが少なかったりすると、理解が浅くなりがちです。
短い時間でもいいので、毎日少しずつ復習するようにしましょう。
繰り返し練習することで、徐々に文法が身についていきます。
まとめ
何度やっても間違える理由は、頭の良し悪しではなく、学習方法や取り組み方に原因があることが多いです。
自分に合った学習方法を見つけ、間違いをしっかりと振り返りながら、焦らずに少しずつ学習を進めることが大切です。
続けることで、必ず結果はついてきます。
諦めずに頑張りましょう!