多読を英検取得のために利用しない方がいいわけ

うちの教室のお子さんの英検取得率はとても高いです

高校生で準一級を持っていても珍しくないし、

中学から準一級にチャレンジする子もいます

でも英検のために多読をする(つまり、英検の勉強をほとんどせずに多読のみにする)、

というのはおすすめしません

ゴールが違いすぎるからです

多読を英検に結びつける場合は、「英検(素材)で多読」をされた方がいいでしょう

そうではなく通常の多読の場合、

多読のゴールは

「楽しく夢中でどんどん読みたくなる」というものです

つまり、読みたいというパワーを育てること

英検のゴールは

「高い級を取る」ということです

つまり、自分が満足できる称号を得ること

今は亡き松本道弘さんのお言葉で言うと

多読には「磁石」のパワーが必要です

うちに秘めた自分のパワーで

「ああ読み終わっちゃった。さあ、次の本を読もう!」

という気持ちを育てるのが最優先です

文字を追って読むのではなく、心から楽しめる本を探していく必要があります

一方、英検は

「電池」みたいなパワーです

フルパワーになったら充電しなくてはいけない

3級を取ってその時は喜ぶけど、

すぐ準2級にチャレンジしないと、と自分も他人もプレッシャーをかけていきます

英検は自分を飾る「承認」でしかないんですね

そしてその称号を取っても満足できず、

必ず上を目指さないといけなくなって苦しむ。。。

だから英検のために多読をしてはいけないのです

英検のために多読をすると、必ず

こんなに読んでるのに合格できない」

と悩む日が来ます

そして、「○級取ったからもう英語は必要ない

となっていきます

多読は英検取得のためにやらないようにしましょう

好きな本を見つけて夢中になって読んでいたら

英語を英語で読む力が身につき、

いつの間にか素晴らしい英語力が付いていた

というものなんです

多読で育つ子の英語力は特別です

決して問題集でぎゅうぎゅうに詰め込んだ「人工的な英語」なんかではありません

自然で本物の英語力が付きます

それは「終わり」があるものではないんです

英検はあくまでおまけであることを忘れずに♪

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