英英辞典はいつから?どんなふうに使い始める?
英語学習が進んでくると、
「英英辞典を使ってみたいけど、いつから?どうやって?」
という疑問が出てきますよね。
4技能(読む・聞く・書く・話す)の力をバランスよく育てるには、
「英語を英語のまま理解する力」が必要です。
その第一歩として、英英辞典を活用する習慣がとても効果的です。
なぜ英英辞典なの?
多くの学習者が経験するのは、
「分からない単語を英英辞典で引いたら、定義にもっと難しい単語が出てきて、結局あきらめた…」
というパターン。
でも、これは「英英辞典=わからない単語を引くもの」と思っているからこそ、
起こってしまうことです。
実は、英英辞典はアウトプット(話す・書く)のために使うと効果が倍増します。
いつから使うのがいいの?
以下のような段階的な導入をおすすめしています。
小学生:絵辞典からスタート
- 英語の定義つきの絵辞典がおすすめ
- 絵+英語+音声の三拍子がそろったものを選ぶ
- まずは「見てわかる・聞いてわかる」から英語を英語のまま理解する土台を作ります
中高生:英英辞典へ
辞書を「引く」のではなく「使う」活動へ
新出語を引くだけでなく、自分の単語帳を作って「英語で英語を説明する」練習へ
ライティングやスピーキング前に定義を確認する癖をつける
どうすれば迷子にならずに引けるようになる?
答えはとてもシンプル。
「すでに意味を知っている単語を英英辞典で引いてみる」
このトレーニングが、語義の英文を理解する力を育てます。
英英辞典を「未知の単語を探す場所」から「意味を整理するツール」へとシフトさせていくことで、自然に英語の語感が育ちます。
教室で使用している英英辞書
中2の後半からはLongman Dictionary of Contemporary Englishを使用しています
この辞書を使って、自分の単語帳を作り、日々アウトプットの訓練をします
絵辞典
小学生のクラスでは「英語の定義が入った絵辞典」からのスタートです。

いろいろな絵辞典は「ただ、絵と名称」しか書いてないものがあります。また、音がなかったり。。。ですから、絵辞典を使う場合は、
- 「絵がある」
- 「英語の定義がある」
- 「音がある」
の3点が大事になっていきます。

英英辞典が使えるようになると…
- a / an / the などの冠詞の感覚が身についてくる
- 単語を「物」ではなく「概念」として理解できるようになる
- 英文を訳さずに英語のまま受け取る力が育つ
これはまさに、リーディングやスピーキングの「質」を一段階引き上げてくれるポイントです。
教室の生徒たちは、もともと多読をしていますので、
英語を英語のまま捉えるのは苦手ではありませんから、
英英辞典にたじろがない、という力が備わったら鬼に金棒となります♪
英英辞典で育った子たちは冠詞に敏感になります。
このようにaやanをつけて単語を捉えられるようになることは、英語を学習する上ではとても大事です↓

日本語→英語という発想のままでいると、つい冠詞を抜かして考えてしまうのですね。
お問い合わせはこちら