イーロン・マスクの辛辣すぎる比喩から学ぶ英語表現
2025年4月8日、実業家イーロン・マスク氏がX(旧Twitter)上で、トランプ政権の元上級顧問ピーター・ナバロ氏に対して放った言葉が話題となりました。
その発言とは――
「He’s dumber than a sack of bricks.」
(訳:あいつはレンガ袋よりバカだ)
この表現、ただの悪口…と思うなかれ。
実は、英語圏ではある程度知られた比喩表現で、学習者にとっても興味深い表現なのです。
a sack of bricksとは?
直訳すると「レンガの袋」。
もちろんレンガには知性などありません。
この言い回しでは、「知性がないもの」と比べて相手を侮辱しているわけです。
He’s dumber than a sack of bricks.
→ 「レンガ袋よりもバカだ」
このように使われる「a sack of bricks」は、決して一般的な日常表現ではありませんが、ユーモラスかつ皮肉を込めた表現として時々使われます。
類似の英語表現もチェック!
英語には「頭が悪い」ことを表す比喩がたくさんあります。
その中でもよく使われるのが次のようなもの:
- dumb as a rock
岩のようにバカ(もっと定番) - not the sharpest tool in the shed
工具箱の中で一番鋭くない → 少し遠回しな侮辱 - a few fries short of a Happy Meal
ハッピーセットのポテトが数本足りない → 面白く皮肉っぽい表現
どれも状況によって使い分けることができ、ネイティブのユーモア感覚を知る上でも勉強になります。
イーロン・マスクの発言の背景
今回のマスク氏の発言は、アメリカ政府の貿易政策や関税に対する考え方の違いをめぐる批判の一環です。
テスラが「最もアメリカ製のクルマ」であることを強調しつつ、それにもかかわらず政府から十分な理解を得られていないという不満が読み取れます。

英語学習のヒント
こうしたニュースの中で使われる生きた英語表現を学ぶことは、語彙力や表現力の幅を広げる大きなチャンスです。
特に比喩表現やイディオムは、意味が直訳ではわかりにくいため、こうした実例を通して理解を深めていくのが効果的です。
次に英語のニュースを読んだとき、こうした比喩が出てきたら、ぜひ注目してみてください。