会話文というのは、「会話でしか習得ができない」という分野です。
英語の会話をする、漫画を作成する、というのは「会話表現をどれだけ知っているか」にかかってしまいます。
そうなると、どのような媒体の英語に触れているか、
どれぐらい実際に使っているか、が非常に大事になっていきます。
そんな中、マンガを作るのはものすごく良いトレーニングになります。
そこで、高校生の多読クラスの皆様に漫画のセリフを作ってもらいました。
課題はこちらです↓
タイトル:アイがお話しする問題
生徒が作った漫画はこちら(題名に合っているものを選びました)
F君の作品(高3)
日本語訳
「あ、アイが来たよ。彼女は卵だから話せないんだ。」
「話せるよ。」(小さい声)
「ほらね?彼女は全然話せないんだ。」
「その通りだ。」
「もっと大きな声が必要だね。」
H君の作品(高3)
日本語訳
「アイは醜い。話せないから、否定できないんだ。卵だからね(笑)」
「実は、話せるよ。」
「えっ、夢を見てるのかな?卵が話してるよ。」
「そうだね、医者に行ったほうがいいかも。」
「人を見た目で判断したらダメだよ。」
go see a doctor:病院へ行く、という意味ですが、
普通は「go to the hospital」とかになってしまうんですが、
彼はとても自然な言い回しを使ってくれました。
R君の作品(高3)
日本語訳
「君は食べ物だよ。どうして話せるの?」
「心があるからよ。食べ物が話せないなんて考えるのは失礼よ。」
「ごめん」
「わかったよ。」
「僕にも心があるよ。」
まとめ
タイトルをしっかり読んで良い作品に仕上がっていますね!
どうしても絵に引きづられてタイトルから離れてしまう傾向がありますが、彼らはちゃんとタイトルに合うお話を作ってくれていました!
素晴らしいですね😍
もとの漫画はこちら↓
日本語の解説
1枚目
Frog: 「待って…僕たちは動物で、君たちは食べ物だ。どうして話せるの?」
Ai (Egg): 「ちょっと!私はただの食べ物じゃないわよ!」
Frog: 「そうだよね、卵ってただ…そこに座ってるだけだと思ってた。」
Snail: 「話すなんておかしいよね、普通は。」
Pear: 「ちょっと待って…アイが話せるなら、僕も話せるってこと?」 (洋ナシが疑問を感じています。)
2枚目
Ai (Egg): 「もちろん話せるわよ!あなたはただ静かに座ってただけじゃない。」
Pear: 「僕たちが話すべきだなんて知らなかったよ。僕はただの…洋ナシだよ。」
Frog: 「これは変だよ。食べ物は話すべきじゃないよ。」
Snail: 「次は何?野菜が意見を持つとか?」 (カタツムリが皮肉を言っています。)
Ai (Egg): 「私にはたくさんの意見があるわよ!そして、あなたたちに全部聞かせるわよ!」
英語の先生からのコメント
〈書く〉という行為だと、〈話す〉ほど瞬間的なアウトプットスキルを必要としないし、
子どもたちも自発的に〈このシチュエーションでこの表現使うので合ってるのかな〉とか、
自分でも気づいてなかった文法ミスなどにも気づけたりしますよね。
英語を使えるようになる、ってこうした地道な積み重ねなんだなぁって、改めて思います☺️素敵な取り組みですね💓
面白いアプローチですね!
しかも楽しそう☺️!本題からそれない、離れない、
アカデミックライティングの練習にもつながる練習にもなりそうですし、
絵から分析し、関連性を見極めたり、統合したり、
高学年ならではのクリティカルシンキングにも。
普段生きた英語にいかに接しているか、本を読んだり、映画など見てるかなどによっても、
差が結構出そうな取り組みですよね。