多読を進めていく上での順番や注意点はこちら

多読の進め方

英語のレベルが高い方や英語の先生とかにも

「多読ってどのようにしてやればいいんですか」

とよく聞かれます。

最初に読むべき本はどのレベルでも同じですし、

多読のやり方は至ってシンプルですが、

読み方がいつから始めるかで多少変わってきますので、

多読を始める前に、ご自分の(またはお子さんの)年をチェックしましょう。

ただ、どの学年でも、どのレベルでも、

最初は読みやすさレベル(YL)が一番低い物から始めて下さいね

年齢&学年

幼児

日本語さえまだ確立していないこの時期は「読み聞かせ」が一番良いです。

お子さんが好きな「挿絵」を選ばせて、

1行〜3行ぐらいの簡単な絵本を選んで読み聞かせをしてあげてください。

お母様が選んではダメです。

お子様に選ばせてください。

お子様は好きな本しか熱中してくれませんからw

超ハイレベルな先生も、ネイティブの音読も、お母様の声には全くかないません。

発音を気にしなくて良いですからどんどん読んであげてください。

小学低学年

低学年のお子さんは「分からない」ということをあまり感じない時期です。

いきなり英語の絵本を読んであげてもさほど「え?どういうこと?」と

疑問に思わず、絵本の世界に入れます。

この時期はしっかり絵を見ましょう。

本を手にとって絵だけの世界にゆったり入ります(文字は見ません)。

絵を見てから、最初に戻って音を聞きながら、

聞いたまま繰り返していきましょう。

絵と文字を一致させるために指さしをしながら音声と共に読むのもお勧めです。

小学高学年

高学年のお子さんは「分からない」ということに対して恐怖を感じる子が少なくありません。

分からないことに対して恐怖を抱かないお子さんは低学年と同じく、

いきなり絵本を与えても問題がないのですが、

5-6年生になると、「どういう意味?」ということが頭の中でマックスになってしまうと、

多読どころではありませんから、注意が必要です。

まず、絵を見ましょう。

絵を見ながらどういう話の展開になるのか類推します。

その時ペアワークなどでストーリーの内容を話し合えると、なお良いですね。

この時間が長ければ長いほど、英語のレベルが上がっていきます。

「本が読める」というのは

「字面だけを追えるか?」ではありません。

「物語の中に入れるか?」

が何より大事です。

その訓練には「絵としっかり向き合う時間」が何より大切です。

絵をしっかり見たあと、音声を使って音を聞きながら、音の後にぴったり付いて英語を口に出していきましょう。

英語の単語(動詞とか名詞とか)が100単語ぐらい入っていると、多読に入りやすいので、

恐怖が強いお子さんは、

まず、ゲームや歌などで単語で遊んでからスタートすると良いでしょう。

中学生

どの学年で始めるかにもよりますが、

中1ぐらいの文法を理解していると、多読がスムーズに進みます。

ただ、多読は文法のお勉強をする場ではありませんので、

「ある程度」で大丈夫です♪

文法よりフォーカスしなくてはいけないのは、やはり

「絵をしっかり見られるか」

です。

ここをおざなりにすると、リスニングをしてもリーディングをしても、

字面が頭に出てきてしまって、映像を描けません。

中学生も小学生高学年と同じく、音声を使ってスタートします。

一緒に音読しても良いですし、読まれたとおりに文字を追っていっても大丈夫です。

生徒さんを見ていると、中学時代に100万語を読破していると、

受験や定期テストが一気に楽になっていくようです。

高校生以上

「易しい本」からスタートする、というのが多読は鉄則ですから、

ご自分の力を過信しないように本を選びましょう。

特に偏差値が高い高校へ通っている生徒は特に要注意です。

どうしても自分の力を過信して難しい本からスタートしてしまいがちです。

ですから、「簡単すぎるだろう」というぐらい易しい本を選びましょう。

絵を「嫌というほど」見て絵本の世界に入ってください。

まず、1冊読んでみて、日本語に変換している自分がいたら、

読むのを辞めて、もっと簡単な本を探してください。

「多読」は「大量に読む」という勉強法です。

難しいモノちょっと」では話になりません。

易しいモノじゃないと多くは読めませんから、次々読めるものを読み進めていきましょう。

多読の語数&YLについて

本を選ぶときは、レベルに応じて語数とYLを参考にして選びます

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