英検がまたリニューアルをするようです
2023年7月6日に英検協会から発表がありました
2024年にライティングの難易度を上げて生まれ変わるようです
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20230706_info_eiken.pdf

- 1級:英作文問題が1題→2題に増加
- 準1級:英作文問題が1題→2題に増加。Speakingは受験者自身の意見を問う質問(No.4)に話題導入文が追加。
- 2級:英作文問題が1題→2題に増加
- 準2級:筆記試験の時間75分→80分。英作文問題が1題→2題に増加
- 3級:筆記試験の時間50分→65分。英作文問題が1題→2題に増加

内容
ライティング
1-2級は要約問題が出題されます
これは書くだけではなく、読む力を試されることになりますので「多読をしていればOK」というわけにはいきません
精読をしてしっかり内容を取る必要があります
また、論理性の勉強をしてskimmingができないと辛いでしょう
以下は英検協会が例題として出しているものです
2級の要約問題です

準2ー3級はメールのライティングが出題されます
こちらもメールをしっかり読む力が要求されます
内容が分からなければ返信は書けませんからね
スピーキング
準1級のみ変更となります
受験者自身の意見を問う質問(No.4)に話題導入文が追加されます
今後は点が取りにくくなる
2016年にライティングが導入されましたが、たった1問の出題のため、合否を大きく左右していました
CSEへの点数の跳ね返りが非常に大きく
「たまたま上手く書けたから受かっちゃった」(リーディングが4割とかでも😓)
という受験者が多く、良いのかなあ。。。と思っていました
下手すると、3級のライティングで満点を取れば、リーディングで6−7点でも受かってしまいます😅
そういう子は、その場では良いのですが、準2級への道が限りなく遠くなり、相当な時間をその後費やさなくてはいけなくなります
今回のリニューアルはライティングの出題数が多くなり、
「受かっちゃった」ということが少なくなるのは喜ばしいことだと思います
ただ、小学生の3級はますます遠のいたな、というのが正直な感想です
要約とは?
要約というのは長い文を短くすればいいというものではありません
人は英文を読んだり書いたりするとき、自分のvocabulary(語彙)とgrammar(文法)を持っています
それを最大限に活かして自分なりに解釈をしていくのですが
語彙や文法が分かるからといって正しく文を捉えて要約することはとても難しいのです
英文を正しく読み取るというのは色々な文章を日々読んでいなければならず、
またそれも字面を追っているだけではダメで、常にイメージを描いていなければいけないのです
要約をするというのは論理的に、読み手が誰であっても分かりやすく明確に伝えなくてはいけないのですが
そもそも英文の正確な理解ができなければスタート地点にも立てないということを忘れてはいけません
要約というのは要約の仕方を覚えるだけではなく
優れた読解力を養っていく必要があります
英語の文章は単語を日本語に訳して、文法のルールを頭に入れ込んだところで正しく読むことはできません
単語と単語の関係、文と文との繋がりを読んだ時「映像となって」捉えられるかどうかが運命の分かれ道となります
そこを錯覚して、単語を取り出して文を繋ぎ合わせても優れた要約にはならないのです
多読をしている皆さんは、簡単なものを読んでる場合じゃないわ!!
と慌てふためくかもしれませんが、
多読はこの「単語と単語の関係」「文と文のつながり」というものをかなりの確率でカバーしてくれることを忘れてはいけません
多読をしている人には語学は絶対に敵わないのだと本当の意味での理解が必要です
まして、英検準1からは自分の言葉に言い換えなくてはならないのですから、本当に適切な単語の使い方が必要になっていきます
その時多読は多読を頑張っている皆さんの大きな助けとなることでしょう
