The Little Old Lady Who Was Not Afraid Of Anything

題名: The Little Old Lady Who Was Not Afraid of Anything
著者 : Linda Williams
イラスト:Megan Lloyd
出版社: HarperCollins
YL: 1.0−1.6
語数: 716

大きなパンプキンがおばあさんの後ろについて行っているような表紙が魅力的です🎵

ある日、怖いもの知らずのおばあさんが森の中を歩いていました。

夕方になると、彼女の前に次々と不思議な物体が現れます。

まず、カタカタ音を立てる茶色いブーツが登場し、その後も揺れるズボンやフワフワとしたシャツなど、さまざまな服がひとつずつおばあさんを追いかけてきます。

物たちはどんどん増え、最終的にはおばあさんの後ろに「怖い」ものたちが集まりますが、おばあさんは冷静に対応します。

そして家に戻ると、追いかけてきた物たちに対して、おばあさんは驚くべきアイデアを提案します。

それは、彼らがみんなでカカシになるということでした。

こうして不思議な物たちは満足して、畑の中でカカシとして過ごすことになります。

この物語は、繰り返しのリズムとユーモアがたっぷりで、読み手も聞き手も楽しめる内容です。

また、おばあさんの勇気と機知が強調され、子どもたちに安心感を与えるエンディングとなっています。

多読初心者にはちょっと不向き

この絵本の中に次のような言い回しがあります。

Two shoes go clomp, clomp,

one pair of pants go wiggle, wiggle,

one shirt go shake, shake,

two gloves go clap, clap,

and one hat go nod, nod.

本文より:日本語訳ー日本語訳
二つの靴は「ドシン、ドシン」、一つのズボンは「くねくね」、一枚のシャツは「シェイク、シェイク」、二つの手袋は「パチパチ」、一つの帽子は「コクン、コクン」。

本来なら、shirt goes / hat goesとなるはずですが、

shirt go / hat goと書かれており、文法が崩れています。

文法的に正確な「goes」ではなく、リズムや音の遊びを優先したためです。

英語では特に詩や歌、子ども向けのリズミカルなフレーズでは、

文法を崩して言葉のリズムを重視することがよくあります。

このため、「goes」ではなく「go」が使われています。

具体的な理由としては、以下のようなポイントがあります:

  1. リズムのためgo clap, clap や go shake, shake のように、「go + 動詞音」というリズムができているため、余分な音を避けてシンプルにすることで、フレーズ全体が覚えやすくなります。
  2. リズムと音の繰り返し:繰り返しの「go + 音」のパターンが作られることで、読みやすく親しみやすい響きになります。

このような使い方は特に子ども向けの絵本や歌などで見られ、

必ずしも標準的な文法に従わない場合が多いです。

こういう言い回しが多いと、英文に慣れていない多読初心者は混乱してしまいますので、

まずはGraded Readersのようなレベル段階的読み物から始めると挫折しないで読み進められるでしょう。

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