題名: Pippy the Piano and the Very Big Wave
著者: Roger W. Lowther
イラスト:Sarah Dusek
出版社: Community Arts Media
YL: 1.5ぐらい
語数: 620
災害時の人々の温かさを伝える絵本
2011年に起こった東日本大震災を背景にした絵本『Pippy the Piano and the Very Big Wave』のブログです。
この本は、ロジャー・W・ロウザー作、サラ・デュセク画で、日本の金石市におけるピアノの実話を基にした物語です。
つらい記憶というだけでなく、希望と再生の大切さを伝えてくれるストーリーです。
物語の概要
主人公ピッピーは、金石市の教会に置かれていたピアノです。
しかし、津波がこの教会を襲い、ピッピーは水に沖かれてしまいます。
It (black water) climbed higher and higher…
それ(黒い水)がだんだん上がってきた。。。
というページは、水が墜れ上がる様子が描かれており、読んでいてドキドキしてしまいました。
その場面の描写は、自然の怖さを真っ直ぐに伝えています。
しかし、教会の人たちは、このピアノを捨てず、一度は破損したピアノを復元させようとします。
この行動は、ものに定める価値を謝って再評価し、再生の力と希望を示しているように思えます。
感想
イラストはちょっと漫画チックで、最初は日本人が書いたのかな?と作者名とイラストレーターを確認しました(笑)
シンプルで、気持ちがストレートに伝わるイラストになっています。
この本を通じて、自然災害の恐ろしさと、それに打ち勝つための人の努力を知ることができました。「黒い水」に踊り上がるようなページは、読んでいて手が止まるほどの感動がありました。
私はセールでたまたまこの本に出会いました。
偶然見つけた本でしたがとても良かったので知り合いに勧めました!
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