「wound=傷」だけでは意味がわからない? 人を表す wound の使い方
英語のドラマ Mentalist (Season3-6) を見ていて、こんなセリフが出てきました。
Disciplined. Rigorous. Wound.
You are wound.
「wound」といえば、まず思い浮かぶのは、
wound /wuːnd/ = 傷、負傷
ですよね。
でも、もちろんここでは「あなたは傷です」ではありません。
では、どういう意味なのでしょうか。
「wound」は「巻く」から来ている
実は、wound にはもう一つの顔があります。
wind /waɪnd/ → wound /waʊnd/
「巻く」という意味の wind の過去形・過去分詞です。
たとえば、時計のゼンマイを巻くときの wind。
そして、きつく巻かれたものは、
tightly wound
=きつく巻かれた
となります。
この「きつく巻かれている」というイメージが、人にも使われるようになりました。
“a tightly wound person” とは?
人が tightly wound だと、
「常に緊張している」
「きっちりしている」
「気が張っている」
「神経質でリラックスするのが苦手」
といった意味になります。
まるで、ゼンマイをギリギリまで巻き上げた状態です。
いつでもピンと張っていて、ちょっとしたことで「パッ」と動き出しそうな感じ。
だから、
You are tightly wound.
なら、
「あなたって、すごく張り詰めているよね」
「あなたって、きっちりしすぎているよね」
といったニュアンスになります。
では “You are wound.” は?
今回のドラマでは、
Disciplined. Rigorous. Wound.
You are wound.
と、wound が単独で使われています。
これは tightly wound という表現から、「張り詰めた、きっちりした」という性質を表す言葉として使われていると考えると理解しやすいです。
前後の会話を見ると、
Not someone like you to handle, I imagine.
「あなたには扱いにくかったでしょうね。」
それに対して、
Someone like me.
「私みたいな人?」
そして、
Disciplined. Rigorous. Wound. You are wound.
「規律正しくて、厳格で……張り詰めた人。あなたはそういう人です。」
という流れです。
単に「厳しい人」というだけではなく、自分自身を厳しく律していて、常に気が張っているような人という人物描写になっています。
英語は「単語の意味」だけでなく「イメージ」で覚える
英単語を覚えるとき、
wound = 傷
と一つの日本語訳だけで覚えてしまうと、今回のような英文に出会ったときに「???」となります。
でも、
wind → 巻く
↓
wound → 巻かれた
↓
tightly wound → きつく巻かれた
↓
人が tightly wound → 常に張り詰めている
とイメージをつなげておくと、知らない表現に出会ったときにも意味を推測しやすくなります。
英語は、単語を「日本語1語」に置き換えて覚えるだけではなく、その言葉が持っているイメージまで一緒に覚える。
これが、読める英語を増やしていくうえで、とても大切だと思います。



