カードを切る:shuffle以外の意味
多読をしていると、「こんな動詞があるんだ!」とハッとすることがあります。
先日、こんな一文に出会いました。
Sophie shuffled to her room.
この shuffle、トランプの「シャッフル」を思い出してしまいますよね。
でも、ここでは「混ぜる」ではありません。
「Sophieは自分の部屋へ歩いて行った」という意味です。
shuffle は、足をしっかり上げずに、床をずるずると引きずるように歩くこと。
つまり、
Sophie walked to her room.
なら、単純に「ソフィーは部屋へ歩いて行った」。
でも、
Sophie shuffled to her room.
となると、
「ソフィーは足を引きずるようにして、自分の部屋へ行った」
という感じになります。
英語には、このように「歩く」という動作を細かく描写する動詞がたくさんあります。
たとえば、
stumble
→ よろめきながら歩く
tiptoe
→ つま先でそっと歩く
march
→ 足取りをそろえて、力強く歩く
creep
→ そっと、こっそり進む
shuffle
→ 足を引きずるように歩く
日本語なら「歩く」に一言説明を加えたくなるところを、英語では動詞そのものがその様子を表しているんですね。
そして、こういう単語は単語帳で
shuffle=引きずって歩く
と覚えるだけでは、なかなか身につきません。
Sophie shuffled to her room.
という場面の中で実際に出会うからこそ、
「なるほど。こういうときに shuffle を使うのか!」
と感覚的に分かってきます。
多読をしていると、こうした「教科書ではあまり出会わないけれど、物語ではよく使われる動詞」に出会うことがあります。
walk → shuffle
のように、たった一語が変わるだけで、登場人物の表情や気持ちまで見えてくる。
これも、多読の面白さの一つです。
英語を「日本語に訳すための単語」として覚えるのではなく、場面と一緒に英語を覚える。
そうすると、単語がだんだん「生きた言葉」になっていきます。


